アメリカ・テキサス州で1月1日、集合住宅が銃撃され、4歳の少女が重傷を負う事件が起きた。病院で治療中の少女は、ジョージ・フロイドさんの親類であることがわかったと地元メディアなどが報じた。
2020年にミネアポリス警察によって殺害されたフロイドさんの死は、世界中で人種間の平等を訴えるデモの引き金となった。
4歳のアリアナ・デレーンさんは午前3時頃、ヒューストンの自宅アパートの一室で寝ていたところ、何者かが住居に数発発砲し、彼女の胴体に命中したという。肺と肝臓に穴が開き、肋骨を3本骨折した、と家族の友人が地元放送局KHOU-11に語った。
「娘が飛び起きて、『パパ、私、撃たれた』と言ったのでショックを受けましたが、実際に血を見て、4歳の娘が本当に撃たれたのだ、とわかりました」と父親のデリック・デレーンさんは地元ニュース局ABC13に話した。
ABC13のレポーター、マイカ・ハットフィールド氏によると、発砲があったアパートは、ジョージ・フロイドさんの首を膝で押さえつけて殺害した元ミネアポリス警官、デレク・ショーヴィン被告の裁判をフロイド家族が集まって視聴した場所であったという。
地元メディアのCBS DFWによると、アリアナさんの母親は彼女をすぐに病院に運んだものの、警察が到着したのは事件から4時間ほど経過した後だったという。
ヒューストン警察のトロイ・フィナー署長は1月4日、同署が対応時間について内務調査を開始したと発表した。
父親のデリック・デレーン氏はABC13に対し、これは単に運が悪かっただけではなく、自分の家が狙われたと信じるに足る理由がある、と語った。一方、ヒューストン警察はまだ容疑者を特定できていない。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。