ゲーム障害とは? 新たな依存症としてWHOが認定 2022年1月に施行

ゲームの優先度が増し、ゲームをプレイすることが他の興味や日常生活よりも優先されるといった症状が認められるという。
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世界保健機構(WHO)は5月25日、日常生活に支障をきたすほどゲームに没頭する「ゲーム障害」を、新たな依存症として正式に認定した

「国際疾病分類(ICD)」の中で「依存症」と位置付けられ、WHOの年次総会で採択された。2022年1月から施行される予定で、アルコールやドラッグと並び、治療が必要な疾病となる。

ゲーム障害は、具体的にはどんな症状をさすのか。 WHOは、「ビデオゲームやオンラインゲームなどを継続的、または繰り返しプレイするゲーム行動のパターン」と定義している。

特に、次のような症状が認められるという。

・頻度や時間など、ゲームをプレイする上で制御がきかない

・ゲームの優先度が増し、ゲームをプレイすることが他の興味や日常生活よりも優先される。

・ネガティブな影響が出ても、ゲームを継続・やりこむようになる。 ゲームの行動パターンが重度になり、その結果、自分自身や家族、社会、教育、職業といった他の重要な生活機能に支障をきたす。

こうした症状が少なくとも12カ月続いた場合に、依存症と診断されるという。

ゲーム障害が原因とみられる死亡事故はすでに起きており、CNNによると、台湾人の男性が2015年、3日間のゲーム漬けの後に死亡した。台湾でのゲーム中の死者は、その年で2人目だったという。

日本国内でもここ数年、eスポーツが盛り上がりを見せ、ビデオ・オンラインゲームが注目されている。ゲーム障害が依存症として認定されたことにより、日本も対策が必要となりそうだ。

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