ドイツで6月26日にG7サミット(主要7カ国首脳会議)が開幕した。28日に閉幕を迎えるが、サミットでの写真の数々が波紋を呼んでいる。
G7にはイギリス、アメリカ、フランス、イタリア、カナダ、日本、ドイツの7カ国が参加している。簡単に言えば、世界の貿易と財政を支配している世界の富裕国の集まりで、世界のGDPの4割、人口の10分の1を占める。
メンバーではないが、EUの代表であるシャルル・ミシェル欧州理事会議長と、ウァズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長もサミットに参加した。
ドイツのメルケル首相の任期が終わり、G7の首脳陣が全員男性になったことは、周知のとおり。
しかし、今回開催されたG7サミットの写真で、私たちはその事実を痛感させられることとなった。
国の女性リーダーがこのサミットに不在なのは、16年ぶりのことだ。
写真で唯一の女性はフォン・デア・ライエン氏だが、彼女はEUを代表しているため、正式にはG7の一員ではない。
また、リーダーたちのスーツ姿の写真と共に公開されたのは、妻やパートナーたちがカジュアルな服装でノルディック・ウォーキングを楽しむ写真だ。
このような国際舞台での女性の描かれ方に対し、人々は疑問を抱き、男女平等までには長い道のりがあることを再認識することとなった。
Twitterではこれらの写真に対し、「女性たちよ、リーダーに立候補して!もうこんな写真はうんざり」「2022年のG7リーダーは男性7、女性0。説明がつくね」「世界人口の半分は女性なのに、G7では違うね」「女性はどこ?」などと批判的なコメントが寄せられた。
また、G7メンバー国首脳陣と、サミットにゲストとして参加した国や機関のトップが集合した写真でも、女性は20人中3人しかいなかった。
今世界では、アメリカ最高裁が女性が人工妊娠中絶を選ぶ憲法上の権利を認めた「ロー対ウェイド判決」を覆す決定を下したり、深刻なインフレや、ロシアのウクライナ侵攻など、国際的な緊張が高まっている。
そんな中開催されたG7サミットは、28日に閉幕を迎える。
ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。