藤井聡太四段、「永世名人」森内俊之九段に勝利 

NHK杯では4月にも異例対応があった。
藤井聡太四段(2017年07月24日撮影)
藤井聡太四段(2017年07月24日撮影)
時事通信社

中学生棋士の藤井聡太四段(15)が9月3日、「第67回NHK杯トーナメント」(Eテレ)の2回戦に臨み、永世名人の資格を持つ森内俊之九段に、94手で勝利した。関心の高さから、対局は異例の生放送となった。

午前10時すぎに始まった対局は、藤井四段が積極的に攻める展開となり、午前11時20分頃、森内九段が94手までで投了した。

森内九段は1970年生まれ。タイトル戦への登場回数は25回あり、竜王2期、名人8期、棋王1期、王将1期をそれぞれ獲得している。

藤井四段が「永世名人」の資格者と公式戦で対戦するのは今回が初めて。将棋連盟Liveによると、対局前のインタビューで森内九段は、藤井四段の印象について「完成度の高い将棋」とコメント。対する藤井四段は森内九段について、「重厚な棋風、たいへん注目される舞台なので、全力を出し切りたい」と話していた。

Eテレは通常、同棋戦を事前収録し、約1カ月後に放送する。そのため、日本将棋連盟が結果を伝えるのは放映日より後であるのが普通だ。

しかし、4月17日の同棋戦1回戦タイトルでは、藤井四段が連勝記録を13連勝に更新したことで、放送前に結果が報道される異例対応となった

今回も関心の高さを考慮し、Eテレは異例の生放送に踏み切った。生放送は、2008年放送の第57回大会の決勝(佐藤康光棋聖-鈴木大介八段戦。肩書はいずれも当時)以来9年ぶりのことだった。

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