いよいよ夏本番を迎え熱気に包まれたこの日本列島で、今さらながら「アナと雪の女王」通称「アナ雪」にハマっている親子の話である。
これは余談だが、スマホで「あなとゆきのじょ」と打つと「アナと雪之丞」と出てくるのでもしかしたら続編のタイトルなのかもしれないとドキドキしている。
雪之丞なんてきっとイケメン王子に違いない。
さて、わが家の3歳の娘も当然ながらこの映画に魅了され、「わたしはエルサ。ママはアナね。」とアナ雪ごっこを楽しんでいる。
わたし自身は、愛に目覚める前のエルサを100倍根暗にしたような性格であり、なんならその場をパッと凍らせるような魔法をナチュラルに発動することも可能なため、どちらかというとアナの天真爛漫な性格に憧れており、配役としては大変満足である。
しかしながらこのエルサ(3歳)は残念ながら魔法が使えないため、なかなか映画のようにはならず何やらおかしなことになっている。
本日はその様子をみなさんにもお伝えしたいと思うので、この夏はスイカバーを食べるくらいしかやることがなくてとてもヒマだ、という方のみぜひご覧いただきたい。
魔法が使えないエルサ(3歳)にありがちなこと
ありがちなことその1/汗の量がすごい
エルサといえば、映画のタイトルにもあるように「雪の女王」なのである。
魔法の力を使い一瞬にして氷の城を作ってしまったり、夏だったはずの王国を冬に変えてしまうシーンは実に印象的だ。
しかしながらわが家のエルサ3歳はもちろん魔法が使えないので、氷の城も作れないし、ましてや夏に逆らうことなどできないのである。
その結果、こうなってしまう。
常に汗だく。
少し外に出ただけで髪がぺったりと頭皮に張り付くほどの大量の汗をかくのだ。
なんならクーラーの効いた部屋ですら汗をかいている。
シャワーを浴びてもすぐ汗をかいて頭がくさくなってしまうのでどうしたものかなんて思っているのだが(なかなかどうしてクセになる匂いではあるのだが)、とにかくもう水分補給が大事ということで、こまめに水や茶を飲ませている。もちろん、エルサ柄の水筒で。
ありがちなことその2/周りからの援助がすごい
エルサといえばブルーのドレスでおなじみであるが、魔法の力でドレスをまとう本家のエルサに対し、3歳の方のエルサはとにかく「愛嬌」で勝負するのである。
どういうことかというと、親のわたしが言うのもなんだが、わが家のエルサはちょっともうやばいくらい可愛いくてエンジェルの中のエンジェル、そうまさにトップ・オブ・エンジェルという具合なので、その可愛さゆえ周りの人間はもう彼女にドレスやその他グッズを与えずにはいられないのだ。
彼女は魔法など使えなくても周りからの援助によって自然とエルサグッズを集めることができるのである。ある意味魔法。
特に彼女の祖父母にあたるじじばばからの援助は計り知れない。
それらのグッズを使って彼女はエルサに変身し、ごっこ遊びを満喫するのだ。
「いやもうこれ与えすぎだろ…」
生活を共にするわたしは少し引き気味である。(人形やらが邪魔でしょうがない)
しかしそんなわたしもまた、彼女を喜ばせようとネットで探しまくって見つけたエルサの傘を買いあたえてしまうどうしようもないほどの下僕なのである。
ありがちなことその3/無茶ぶりがひどい
魔法が使えないわが家のエルサであるが、彼女は魔法への憧れも相当に強い。
エルサの衣装でたびたび「ママ、アナになぁ〜れぇ〜!」と魔法をかけてくるのだ。
「それはシンデレラのやつな」と心の中で突っ込みを入れつつも、わたしは優しいので彼女の魔法にかかってしまったふりをする。
「アナでぇーす☆」とピースサインをするわたしのものまね力のなさはさておき、娘はとても大喜びして何度も何度もわたしに魔法をかけようとする。
「ママ、おうじさまになぁ〜れぇ〜!」と言われれば、「だからそれシンデレラのやつな」と思いつつも「王子です(キリッ)」などとやってみせるのだが、そうしているうちに彼女の魔法はエスカレートし、ほとんど無茶ぶりの状態になる。
「ママ、じゃがいもになぁ〜れぇ〜!」
「ママ、ボールになぁ〜れぇ〜!」
するとわたしは「じゃがいもです(キリッ)」と言うわけにもいかないので、体をまるめて「コロコロ〜!」と転がってみせるのだが、彼女が指示するものがだいたい「丸くて転がるもの」のため、結果わたしはずっと転がっている。ええい無茶ぶりやめい。
ありがちなことその4/ありのままの姿で
アナと雪の女王において、「ありのままの姿見せるのよ」というフレーズはあまりにも有名であるが、もちろんわが家のエルサもこのフレーズが大好きで、「ありの〜ままのぉ〜しゅがたみしぇ〜るのぉよ〜ぉぉ〜♪」とご機嫌でその美声を披露しまくっている。
そして目一杯のエルサごっこを楽しんだ娘はとても満足した様子でお昼寝を開始する。
ありのままの姿見せすぎなのよ。
まとめ
エルサは魔法が使えなくても充分すごかった。
おしまい。
ツイッターもやってるよ。
(2015年8月10日「はなこのブログ」より転載)