『究極のチャーハン』
チャーシュー作りに21時間。しっとりジューシーな自家製チャーシューが完成する。
そのチャーシューをゴロゴロと大きめのサイコロ状にして、極限まで水分を飛ばしたごはんと中華鍋で炒めれば、肉感たっぷりの贅沢チャーハンの誕生だ。
肉の旨味をしっかり感じるその味わいは、「ごはんもの」の枠を飛び出し、もはや「メイン」と言っても過言ではない。
■材料(2人分)
ごはん......お茶碗2杯分
卵......1個
塩......小さじ半分
白コショウ......少々
油......大さじ3(太白ゴマ油またはピーナツ油)
豚肉ブロック......600g(豚ロース、肩ロース、モモ肉など)
長ネギ(青い部分)......1/2本
塩......24g
<漬け汁>
醤油......100ml
日本酒......50ml
水......100ml
昆布......6cm
花椒......小さじ1
砂糖......大さじ1
ニンニク(割る)......1個
ショウガ......2~3枚
タマネギ......50g
長ネギ(白い部分)......1/2本
■作り方
①豚肉をゆでる1時間
3Lの水に長ネギの青い部分と24gの塩を入れ、豚ブロック肉を入れ弱火でゆで、1時間ほどしてアクが固まってきたら、肉を取り出す。
※沸騰しないように注意する
②漬け汁の野菜を切る5分
タマネギはスライス、長ネギは半分に切る
③漬け汁を作り肉を漬ける3分
ジッパー付き袋に漬け汁の材料を全て入れる
④袋の空気を抜く1分
ボウルに水を入れ、ジッパー付き袋を水に入れて空気をぬき、密封する
⑤加熱しながら味を染み込ませる20時間
75度まで温めたお湯に、袋ごと豚肉を入れてフタをして150分ほど置き、ふたたび70度まで温度を上げたらそのまま常温になるまで放置する。さらに一晩寝かせる
ポイント
肉の柔らかさを保ったまま、中心まで火がとおり、味がよく染み込む
⑥ごはんを冷凍する13時間
前日にごはんを少し固めに炊いて、ラップに広げて常温まで冷まし、冷凍する
ポイント
ごはんを冷ましてから冷凍することで、水分が飛びパラパラに仕上がる
⑦ごはんを解凍する5分
冷凍したごはんのラップを外し、耐熱容器にうつして電子レンジで加熱しさらに水分を飛ばす(600Wで5分)
⑧チャーシューを切る2分
チャーシューを1.5cmで3枚切り、1cm角のサイコロ状に切る
※残りはつけ汁に戻し他の料理に使う
⑨ネギを切る3分
漬け汁につけておいた長ネギとタマネギを粗みじんに切る
⑩卵を溶いておく1分
卵を割り入れ菜箸でかき混ぜる
⑪油を熱する3分
中華鍋に油大さじ3を入れて、油をまわりに回しかけ、強火で油ならしをする
⑫卵を加熱する10秒
中華鍋が十分に熱くなったら卵を投入する
⑬ごはんを炒める2分
卵を入れたらすぐにごはんを投入し、お玉の背でつぶすようにして炒め、ごはん1粒1粒にしっかり焼き目をつける
⑭具材を入れる1分
チャーシューとタマネギ、長ネギを入れ塩・コショウで味を整える
⑮チャーハンの形を整える15秒
底の丸いお皿にチャーハンを入れ、形をつくる
⑯盛り付ける15秒
盛り付けるお皿に、チャーハンを入れたお皿をひっくり返してゆっくり外す
⑪完成
日曜日に作りたい「究極のチャーハン」
お店では絶対に味わえない、たっぷりチャーシューのチャーハンは、日曜日のお昼、家族みんなで食べて欲しい。
大人はビール片手に、チャーシューをつまみながら昼酒を愉しむのもいいだろう。シンプルでありながらインパクトのあるチャーハンは「日曜日の味」として、家族団欒の幸せな記憶に残ることだろう。
撮影┃溝口智彦
~長時間レシピシリーズ~
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