アメリカ・カリフォルニア州南部のマリブで12月9日夜(現地時間)に山火事が発生し、被害の規模が拡大している。
「フランクリン火災」と名付けられたこの山火事で、海岸線を走るパシフィック・コースト・ハイウェイの一部が通行止めとなり、2000以上の建物に避難命令が出された。
マリブにあるペパーダイン大学は10日午前1時頃、キャンパスにいる学生や教職員に屋内退避勧告を発令。周辺の道路へ移動するのではなく、耐火性のある大学の図書館か学生センターへ避難するよう呼びかけた。
地元テレビ局Fox11の投稿した動画には、ペパーダイン大学の図書館に避難した人たちが、マスクを着用して外で燃え盛る山火事を見つめる様子が映っている。
図書館に避難したジャーナリズム専攻の学部生ガブリエル・サルガドさんは、「炎がマリブ渓谷を飛び越えるのを見た」と、ニューヨークタイムズに語っている。
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ペパーダイン大学は10日午前8時頃に屋内退避勧告を解除したが、停電が続いているため対面授業と期末試験は中止になっている。この避難勧告で、約3000人の学生と教職員が影響を受けた。
ペパーダイン大学広報のマイケル・フリエル氏は、山火事による負傷者や建物の大きな被害は発生しなかったものの、大学の敷地内で複数の小規模な火災が起きたとニューヨークタイムズに述べた。
カリフォルニア州森林保護防火局は、フランクリン火災により、10日午後8時時点で3000エーカー以上が消失したと推定している。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。