1960年代のヒット曲「夢見るシャンソン人形」などで知られるフランスの歌手フランス・ギャルが1月7日、乳がんのため死去した。70歳だった。AFP通信が報じた。
ギャルの代理人は声明で、がんによる合併症で亡くなったことを公式に認めた。
ギャルは1947年パリ生まれ。作詞家の父の下、1963年に「Ne Sois Pas Si Bête(恋のお返し)」でデビューした。
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1965年にヨーロッパ大陸の音楽コンテスト「ユーロヴィジョン」にルクセンブルク代表として出場し、父の友人で歌手のセルジュ・ゲンズブールが作詞作曲した「Poupée de cire, Poupée de son(夢みるシャンソン人形)」を歌い、優勝した。
ギャルは一躍、「イエ・イエ」と呼ばれるフレンチポップの代表的歌手となった。同曲は英語、イタリア語、日本語の歌詞で本人が歌い、それぞれの国でヒットした。
1966年、同じくゲンズブールが作詞作曲した「Les sucettes(アニーとボンボン)」もヒットしたが、歌詞に性的な暗喩が含められており、意味を理解しない10代女性のギャルに歌わせたことで物議を醸した。ギャルも後に歌詞の意味を知り、ショックを受けてこの曲を歌うことを拒否し、ゲンズブールと決別した。
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70年代は人気が一時低迷したが、1987年に夫で作曲家のミッシェル・ベルジェによる「Ella, elle l'a(エラ・エ・ラ/エラ・フィッツジェラルドに捧げる)」などのヒットを飛ばした。
1992年にベルジュと死別、1993年に乳がんと診断され、長く闘病していた。最近は人道支援活動に参加していたが、2017年12月に体調が悪化し、入院していた。