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スターバックスのハワード・シュルツ元CEOが、3月29日に連邦上院で開かれた公聴会で「億万長者」と呼ばれることへの不満を表明した。
シュルツ氏は、スターバックス社の労働組合つぶし疑惑について証言するため、公聴会に召喚された。
スターバックス社は、組合に参加しない従業員のみ賃金や福利厚生の面で優遇しようとしており、そうした行為が労働法違反に当たると問題視されている。
公聴会では、バーニー・サンダース上院議員が、「スターバックスは過去18カ月の間、わが国の近代史で最も攻撃的で違法な組合つぶしキャンペーンをした」と指摘。「この組合つぶしキャンペーンは、ハワード・シュルツ氏が主導した」と述べた。
一方、3月20日にスターバックスのCEOを退任したばかりのシュルツ氏は「同社は労働者の権利を侵害していない」と主張した。
さらに、個人の財産が43億ドルと見積もられているシュルツ氏は「億万長者」と呼ばれることにも不快感を示し、次のように反論した。
「私は政府の公営住宅で育ちました。 両親は家を持ったことはありません。 私は何もないところからここまで来ました」「確かに私には何十億ドルもの資産がありますが、 自分で手にしたのです。誰かにもらったものではありません」
シュルツ氏はさらに、サンダース氏に対し「あなたには常にそういう呼び名で呼ばれる」「不公平です」と不満を漏らした。
シュルツ氏が「億万長者」と呼ばれることを嫌がるのは、これが初めてではない。
今回の公聴会でも、「億万長者」ではなく「自らですべてを手に入れた成功者」であると主張したシュルツ氏。
しかし、SNSでは「お金はあなたが一人で稼いだものではなく、何千人もの労働者たちが働いた結果だ。そのほとんどが、わずかなお金しか支払われていない」「自分で稼いだって?スターバックス3万5711の店舗を、全部自分で経営しているってこと?ラテは全部あなたが作っているの?」など、批判の声が多数投稿された。