シドニーから3大会連続で五輪に出場した元陸上選手と、一緒に考え、議論を深めます。議論は週刊誌AERAの連載で紹介します。いただいたコメントを抜粋・要約することもありますがご了承ください。
ハーバード大学には、人種を基にした学生受け入れ方針があるそうです。この方針によって入学条件を満たしたアジア系の志願者が入学を制限され、憲法上の権利を侵害しているとして、擁護団体から提訴されたというニュースが流れました。
生徒の国籍・人種に関わらず、同じテストを受け、スコア順に合格させるべきでは、とも思います。でも大学はインターネットの影響で、「特定の知識を生徒に教える」というこれまでの価値が低くなっています。事実、ハーバード大学の講義を無料で視聴できる仕組みもあるそうです。このような時代において大学の価値とは、学生と教員間での議論や交流で新しい視点を得たり、違う考えを持った人との付き合い方を学ぶことにシフトしていると思います。
ここで仮定の話をします。日本政府はグローバル化に適した人材を育成すべく、大学にこんな通達を出しました。
「今後、国立大学の外国人留学生比率を30%に引き上げることを目標とする。そのために日本人の成績上位者から70%、外国人留学生の成績優秀者から30%を入学させることにする」
これには批判が起きました。たとえ自分が合格ラインを越えていても、自分より成績が悪い外国人留学生が合格することもあります。当落線上にいる受験生から強い反対がありました。
一方、少子化で経営に悩む大学としては、授業をすべて英語化し、海外からの留学生を受け入れるしかないだろう、という意見もあります。また同じ教育を受けた日本人にはない視点が大学に入り、結果として学びの質が向上するのでは、という意見もあります。議論は次第に大学の価値とはなにか、また学びとはなにかという方向に向かっています。
さて、ここで質問です。日本の国立大学の外国人留学生比率を30%とする方針に賛成ですか、反対ですか。理由も添えて教えてください。
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