ロープに絡まって動けなくなっていたザトウクジラに飛び乗り、助けた漁師の動画が話題になっている。漁師は勇敢にも船からクジラの背中に飛び乗り、背中や尾ひれに絡まったブイとロープを切って助けたのだ。
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11月2日付のワシントン・ポストによると、クジラを助けたのは、米カリフォルニア沿岸で漁師をしているニコラス・タロンさんとサム・シンステリエンさん。2人は9月、地元モロベイ沖で漁から戻る際に、ブイのついたロープに絡まり、もがいているクジラを見つけた。
当初、2人は無線で地元の沿岸警備隊に連絡したが、沿岸警備隊はクジラの救出に向かうには時間がかかると返答した。2人の漁師は、自分たちでクジラを助けることを決めた。
クジラに近づくと、ブイと青いロープがカラダと尾びれに絡まっていた。
「飛び乗れ!サム!」とタロンさんは叫んだ。
「クジラに乗って、(ロープを)切れ!」
ライフジャケットを着たシンステリエンさんは、タイミングを見計らってジャンプ。クジラに飛び乗り、ロープを切って取り除いた。
救出のニュースは全米で報じられ、「素晴らしい!」「子供や孫にとっても英雄だ」などの称賛が上がった。
一方で、知識がないままクジラに飛び乗ることは危険だとする懸念の声も出た。沿岸警備隊は「最高の技術があり、よく訓練された人でも、死亡したケースがある」とコメント。2人の漁師の救出は危険な例だと警告した。