プエルトリコ出身でダウン症のあるモデル、ソフィア・ジラウさんが、ヴィクトリアズ・シークレットのモデルに選ばれた。
ジラウさんがモデルを務めるのは、同ブランドの新作コレクション「ラブ・クラウド」のキャンペーン。ヴィクトリアズ・シークレットで、ダウン症のある人がモデルになるのは初めてだ。
ジラウさんは自身のInstagramに「夢のために努力をしてきました。その夢が今日叶いました」とスペイン語でつづっている。
「ついに大きな秘密を伝えることができます……。私はヴィクトリアズ・シークレット初の、ダウン症のあるモデルです」
ヴィクトリアズ・シークレットのプレスリリースによると、ラブ・クラウドは、同ブランドがよりインクルーシブで多様になることを目指して立ち上げた最初のキャンペーン。ジラウさんを含む18人のモデルが起用されている。
現在24歳のジラウさんがモデルデビューしたのは、2020年のニューヨークファッションウィークだ。
ジラウさんのウェブサイトには「アメリカでモデルをしたことは、世界で最も重要なランウェイでモデルをするという幼い頃からの夢を実現する始まりだった」と書かれている。
さらに自身の夢について「夢を実現する上で私にとって最も重要なのは、限界はないということを世界中の人に見せて、彼らが夢を追うのを後押しすること」とつづっている。
またジラウさんは起業家でもあり、2019年には服やアクセサリーのブランド「Alavett」を立ち上げた。このブランド名は、ジラウさんの好きな「I Love it(大好き)」という言葉に由来しているという。
ヴィクトリアズ・シークレットは近年、商品やモデルの多様性の欠如が批判されていた。
長年にわたって起用してきた「エンジェル」と呼ばれるモデルたちは、背が高く痩せている人たちばかりで、もっとモデルや商品を多様にするよう求める声が上がっていた。
ヴィクトリアズ・シークレットは批判を受けて、2021年にブランドと経営陣の大幅な見直しとエンジェルの廃止を発表。
1月に就任した新ヘッド・クリエイティブ・ディレクターのラウル・マルティネス氏は、ラブ・クラウドは「ブランドの進化の中で、重要な節目だ」と説明している。
「コレクションに命を吹き込む素晴らしい女性たちの起用から、撮影セットでのインクルーシブの精神まで、このキャンペーンは私たちが作る新しいヴィクトリアズ・シークレットの基準の重要な一部です」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。