ホワイトハウスに、猫も帰ってくる!
ジョー・バイデン氏と妻のジル・バイデン氏が、ホワイトハウスで猫を飼うことが明らかになった。
CBSのニュース番組「サンデー・モーニング」の公式Twitterが11月27日に動画を投稿。司会者のジェーン・ポーリー氏がバイデン家から聞いた話として、伝えた。
バイデン一家はすでに、愛犬のジャーマン・シェパードのチャンプとメジャーもホワイトハウスで暮らす予定だが、猫も加わることになる。
一家が猫を飼う兆候は、実は選挙前からあった。
ジル氏は9月、「当選したら猫を飼いたい」「私は動物たちと一緒に暮らすのが好きなんです」とFOXのインタビューで話していた。
一家が飼う猫の、名前や種類はまだわかっていない。
12年ぶりのファーストキャット
トランプ大統領は、ホワイトハウスでペットを飼わなかった。
そのためバイデン家のチャンプとメジャーは、オバマ氏以来4年振りにホワイトハウスの犬復活となる。
しかし、猫はもっと久しぶりだ。
ホワイトハウスで最後に暮らした猫は、ジョージ・W. ブッシュ氏が飼っていた猫のインディア。
ウィリーというニックネームでも呼ばれたこの黒猫は、ブッシュ氏が大統領を退任する直前の2009年1月に他界するまで、18年間をブッシュ家とともに過ごした。
しかし、ホワイトハウスで最も有名な猫といえば、クリントン一家が飼っていた黒白の猫ソックスだろう。
ソックスは、一家がアーカンソー州で暮らしていた時に、娘のチェルシー・クリントン氏の腕に飛び込んできた迷い猫だった。
インターネットが普及し始めた1990年代に、ソックスはメディアからも大きな注目を集め、「ソックス・ザ・キャット・ロックス・ザ・ヒル」というスーパーファミコンのゲームソフトまで作られた(ゲーム製作会社がアメリカオフィスを閉じたため、残念ながらソフトは販売されなかった)。
クリントン家はその後、ラブラドール・レトリバーのバディも飼ったが、ソックスとバディは全く気が合わなかった。
それでも1998年、当時ファーストレディだったヒラリー・クリントン氏が書いた子どもの本「Dear Socks, Dear Buddy: Kids’ Letters to the First Pets(親愛なるソックス、親愛なるバディ:子ども達からファーストペットへの手紙)」で、2匹は仲良く一緒に取り上げられた。
ちなみに、ブッシュ家はウィリーの他に、スコティッシュ・テリアのバーニーとミス・ビーズリー、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのスポット・フェッチャーの3匹の犬を飼っていた。
その後にホワイトハウスにやってきたオバマ家は、ボーとサニーという2匹のポーチュギーズ・ウォーター・ドッグを飼った。
ファーストドッグとキャットで団結政策?
バイデン氏のオフィスによると、バイデン氏は11月28日、愛犬のメジャーと遊んでいる時に足を骨折。今後数週間、歩行用ブーツが必要になる可能性があると医師に診断されたという。
安静にしなければいけない間、膝の上でゆっくりと猫の背中を撫でるのはバイデン氏にとって癒しになるかもしれない。
ホワイトハウスの歴史の中で、猫と犬はともに愛されてきた。動物好きの多くは両方を好きだが、時に猫派と犬派でわかれて議論が白熱…ということもある。
バイデン氏は大統領選挙で勝利が確実になった後、「この国を分断ではなく団結させる大統領になる。赤い州や青い州ではなく、団結した国にする」と宣言した。犬と猫の両方を飼うことは、そんなバイデン氏の団結政策の助けになるかもしれない。
ホワイトハウスにやってくる猫が、メジャーとチャンプと仲良く暮らすことを期待したい。