二人の子供を育てるウェン・チェンさんが描く育児漫画は、親だけではなくみんな笑える。
シアトルでゲーム開発の仕事をしながら、漫画を描くウェンさん。特にお気に入りのテーマは「ひとり目とふたり目の、子育ての違い」だ。
「妊娠中」
最初の子:生まれてくる子どもの健康を考えて、高たんぱく質、低炭水化物の食品しか食べない。
ふたりめの子:食べたいものは何でも食べる。
「最初の子どもの時は、舞い上がって全力を尽くすのですが、その後はそういった気持ちが薄れてしまいます。でもそれは、ふたりめ以降の子どもに対する愛が少ないからではありません」
「ふたりめ以降は、親はもっとリラックスして子育てできるし、親としても成長している。それに子育てですごく疲れている上、お金がない場合もある」と、ウェンさんはハフポストUS版に語った。
「おもちゃ」
最初の子:店員「私たちの製品はヨーロッパでデザインされた輸入物です。自然素材で作られ、化学物質BPAは使用されていません。一枚板で作られた高品質の...」
ウェンさん「説明わかりました!買います!」
ふたりめの子:捨てられているおもちゃを見て「見て!いいもの見つけた!」
ウェンさんの夢は漫画家だった。しかし、子供が生まれると、その夢を一時的に諦めなければならなかった。
「子供を持ったことで人生は変わりました。もっと働いたり考えたりするようになり、成長しました。それに睡眠時間が減りましたね」
「子どもの成長」
最初の子:積み木でロケットを作った子供に。「見て!私たちの子供は天才かもしれない」
ふたりめの子:立派なロケットを作った子供に。「いいのができたね。はい、もう夕ご飯にするよ」
以前は、日々の母親業を精神的につらいと感じることもあった。しかし、ストレスの多い生活を客観的に見るようになってから、変わった。前より子育てがつらくなくなったという。
「物事はおかしく感じるようになり、みじめな気持ちが減りました」とウェンさんは話す。
「衛生状態」
最初の子:「赤ちゃんの手が届くところにあるものは、全て洗って、消毒して、空気乾燥させなければ」
ふたりめの子:夫「見て、床を舐めてるよ」
ウェンさん「ハハ。面白いことしてるね」
2016年に再び筆をとったウェンさんは、漫画に親としての経験を生かすことにした。育児で感じたユーモアを笑える漫画にして、定期的に投稿している。
その理由をこう語る。
「以前は、漫画は子どものために描いていると思っていました。成長の記録であり、子ども達が自分や母親を理解するためのものだと思っていたのです」
「だけど、もし子ども達が読まなくても、私は描き続けると思う。漫画は私自身にとって大切なものです。山登りをする人にとって山が大切であるように、クマのプーさんにとって森が大事であるように」
「妊娠中の私の立場」
最初の子:女王様のように大切にされる
ふたりめの子:使用人のように働く
「子どもの初登校日」
最初の子:「あの子がこんなに大きくなったなんて信じられない。学校でちゃんとやっていけるかな。私たちのことが恋しくなったりしないかな」
ふたりめの子:「ついに解放された~~!」
「食事」
最初の子:毎日、オーガニックの新鮮な食材でご飯をつくる。「私の赤ちゃんの体に入るものは、一番いいものでなくちゃ」
ふたりめの子:「これ、冷蔵庫にあったから温めて見たよ。変な味がしたら、泣きなさい」
「洋服」
最初の子:夫「本当にそんなにたくさんの洋服必要なの?」
ウェンさん「ええ。毎日可愛い洋服を着せなきゃいけないもの」(まだ生まれていない)
ふたりめの子:夫「この子に、新しい服を買ってあげたほうがいいんじゃない?」
ウェンさん「まだいいよ。お姉ちゃんの洋服がもうすぐ着られるようになるから」
「育児」
最初の子:テレビは悪影響があるから禁止。ママがおもちゃで遊んであげる。
ふたりめの子:子ども達「機関車トーマスが見たいよお」「マイリトルポニーがいい」
ウェンさん「順番に、10分ずつ交代で見なさい!」
「母乳」
最初の子:「どうして十分に母乳が出ないのかな。なぜ、ちゃんとくわえてくれないの?痛むのはなぜ...?でも、踏ん張らなくちゃ!」
ふたりめの子:「母乳がたくさんでないの。悪いけど、ミルク飲んでね」
「熱が出た」
最初の子:「急いで!お医者さんに電話して!救急車!」夫「落ち着いて」
ふたりめの子:「39度4分になったら、お医者さんに電話しなきゃ。38度8分だから様子を見よう」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
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