アメリカ・フロリダ州にあるアニマルシェルターで起きた火災で、救出活動に当たった消防隊員の1人が、命が助かった猫の1匹を家族として迎えた。
猫を引き取ったのは、ブレット・マネリ氏。マネリ氏によると、猫のミーアはシェルターの焼け跡で、猫の保護ケージの後ろに隠れていた。
「私たちは猫を抱き上げました」「とても可愛い猫で、全く怖がった様子を見せませんでした。すぐにこの猫のことが好きになりました」とマネリ氏は地元テレビ局WFTVに話した。
ミーアは救出後に別の施設に運ばれたが、ミーアのことが忘れられなかったマネリ氏はその施設まで出向いて、ミーアを引き取る書類にサインした。
現在ミーアはマネリ氏の家で暮らしている。ただ、家にはすでに他の猫や犬たちがいるため、マネリ氏の母親の家で飼われることになるかもしれないという。
悪夢だったシェルターでの火災
火災は9月15日に発生した。アニマルシェルターのSNS投稿によると、この火災で少なくとも13匹の猫が死亡し、4匹の猫がまだ行方不明だという。
それ以前の報道では、もっと多くの猫が死んだと伝えられていたが、ミーアのように死んだと思われていたものの、生き延びてシェルター内に隠れていた猫たちもいたことがわかった。
火災は、猫たちが暮らしていた場所の近くで発生したと考えられている。また、建物の屋根が崩壊したために、迷路のような作りをしているシェルター内で救助活動が困難になった。
消防隊員のスティーブ・シェリル氏は、 「ここは入口と出口がいくつかあり、複数の建物が小さな廊下でつながっています」「その先には犬小屋があって、さらにコンクリート壁で行き止まりになっている場所もあったため、救出がいくぶん困難だった」と語っている。
それでも、消防隊員たちは火災発生後に建物に入って、火の手が広がる前に多くの犬やたちを救出した。
最終的に、避難所にいた45匹すべての犬と、26匹の猫の命が助かった。
シェルターのスティーブ・バーディ事務局長は、火災は悪夢だったと振り返り「消防隊員のみなさんが、多くの命を救うために自らを危険にさらしてくれたことに感謝します」と記者会見で謝意を伝えた。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。