北海道で10月18日夜、上空を流れ落ちる巨大な光が確認された。NHKや北海道文化放送が撮影した映像にその姿が写っており、Twitterやネット上でも「隕石か火の玉みたいものを見た」といった目撃情報が投稿された。
Advertisement
NHKが函館や斜里町など道内各地に設置したカメラには、午後8時56分ごろ、夜空を流れ落ちる「火の玉」のような光が写っている。利尻空港のカメラには、よりはっきりとした姿を捉えられており、大きな柱状の光が付近に落ちているように見える。
「火の玉」の正体は、一体何なのか。
札幌市青少年科学館の学芸員・奥塚哲史さんは、北海道文化放送の取材に、「流れ星」の中でも特に明るい「火球」である可能性を指摘。「地上に落ちる前に燃え尽きたのではないか」と話している。
火球とは?
国立天文台によると、流星の中で特に明るいものを、火球と呼ぶことが多いという。明るさのため、色がついて見えることもある。
火球のような明るい流星は、目の錯覚で近くに落ちたように見えることがあるが、実際は地面から高さ数十キロメートルのところで光っている。大気との摩擦で蒸発してしまい、地面まで達することはほとんどない。コトバンクによると、燃え尽きずに地上まで達した火球は、隕石と呼ばれる。