フィンランドのサンナ・マリン首相が、11月に新型コロナウイルス陽性者と接触した後に外出したことを、Facebookで謝罪した。
マリン首相は、11月4日土曜日の夜にクラブで過ごしていた写真がゴシップ紙に掲載され、批判されていた。TMZなどは、マリン首相が午前4時までクラブで過ごしたと報じている。
マリン首相のFacebookの投稿によると、この日首相は夫と一緒に買い物や外食に出かけた後、ナイトライフを楽しんだ。
この数時間前には、外相が新型コロナウイルス陽性と診断されていたが、政府関係者に「ワクチンを接種していれば、自主隔離しなくてもいい」と言われたために、出かけたという。
ところがその後、人との接触を避けるように求めるメッセージが携帯に送られてきた。しかし首相は仕事用の携帯を持って出かけなかったために、メッセージを見逃した。
メッセージに気付いたのは翌5日で「すぐに新型コロナウイルスの検査を受け、結果は陰性でした」と報告した。
首相は、ワクチンを2度接種していれば隔離の必要はないと言われたので出かけたが「ガイドラインをもう一度確認して、賢明な判断をすべきだった」「そうすべきだと理解していなかったことを、深くお詫びします」と謝罪した。
BBCによると、フィンランドの新型コロナガイドラインは、ワクチンを2回接種した人は陽性者と接触しても自主隔離の必要はないとしている。
しかし、検査を受けるまでは、他の人との接触を自主的に避けるよう推奨されている。
フィンランドはヨーロッパの国の中では感染者数が少ない方だが、9月以降は急速に増加しており、マリン首相の行動には「無責任だ」と批判も起きた。
その一方で、首相がクラブで朝まで過ごすという展開に、SNSではジョークも投稿されている。
37歳の私にとって、このストーリーで一番ワイルドなのは36歳が午前4時まで出かけられるということだ
人生のやりたいことリストに、フィンランドの首相とクラビングを加えた
大音量の中
私:「仕事は何をしてるの?」
彼女:(耳に直接)「フィンランドの首相です」
私;「それはすごいですね」
彼女:「え、何?」
マリン氏は2019年にフィンランドで最年少の首相に就任した。
選挙期間中に1日6時間・週4日制労働を提唱していたように、ワークライフバランスを大切にしているのかもしれない。
マリン氏は「人々は、家族や愛する人、趣味や文化など仕事以外のことにもっと時間を費してもいいと思っています」と2019年にヘルシンキタイムズに述べている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。