平昌オリンピック最終日の2月25日、フィギュアスケートの上位入賞者によるエキシビジョンがあり、選手が大会の集大成となる演技を披露した。
日本勢は、男子シングルで66年ぶりの五輪連覇を成し遂げた羽生結弦が大トリを飾ったほか、銀メダルの宇野昌磨や女子シングル4位の宮原知子も登場。女子シングル金メダルのアリーナ・ザギトワ(ロシア・OAR)、銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア・OAR)らも姿華麗な演技を披露した。
羽生結弦
大トリに登場した羽生は、白と黒の衣装で現れた。「Notte Stellata(星降る夜)」の落ち着いた曲調に合わせて、指先まで行き届いた繊細な動きで観客を魅了した。 回転をずらしたアクセルジャンプ、華麗なコンビネーションスピンと続き、トリプルアクセルを決めると大歓声。思わず見とれてしまう演技で会場を盛り上げた。
演技を終えた羽生は天を仰ぎ、「ありがとう」と口にしたように見えた。四方に深々とお辞儀する羽生を中心に、渦を巻くような拍手が鳴り止まなかった。
宇野昌磨
宇野は、青いシャツと白いズボンの衣装で登場。おなじみの「See You Again」に乗せて、トリプルサルコーやトリプルアクセルのジャンプを成功させた。クリムキンイーグルなど力強くしなやかな演技で、会場を魅了した。
宮原知子
白地に赤のドレスを身にまとった宮原は、「アランフェス協奏曲」を選曲。持ち前の正確なジャンプなステップを披露し、華麗なスピンで演技を締めくくった。
エフゲニア・メドベージェワ
メドベージェワが真っ黒なパーカーとズボン姿でリンクに上がると、大歓声に包まれた。選曲した「Kukushka」を口ずさみながら、トリプルサルコーやトリプルトーループなジャンプを織り交ぜ、表現力の高いダンスを見せた。
アリーナ・ザキトワ
ザキトワは、古代の人を表現したトラ柄の派手な衣装でリンクに立ち、観客の目を引いた。リンク中央にキャンドルの火を置き、火に仕える女性を演じた。トルプルサルコー、トーループを鮮やかに決め、自身の金メダルにさらなる華を添えた。