ドイツのデュッセルドルフで、2億円を超えるフェラーリが試乗中に盗まれる事件が起きた。
CNNによると、盗まれたのは限定モデル「288 GTO」で、市場価値は200万ユーロ(2億4600万円相当)以上。1985年に登録され、世界で272台しか生産されていない。
容疑者の男は、購入希望者を装ってカーディーラーに連絡し、試乗の許可を得た。
BBCなどによると、男は5月13日に試乗した際に、運転を代わろうと販売業者が車を降りた途端に急発進させ、その場から走り去った。
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地元警察が目撃情報を呼びかけたところ、持ち去られたフェラーリは14日、現場近くのグレーベンブローホのガレージで発見されたという。
男は捕まっておらず、警察が写真を公開し、行方を追っている。
盗まれたフェラーリは、アイルランド出身の元F1ドライバー、エディ・アーバイン氏が1996〜99年に所有していた。
オークションハウス「サザビー」の広報担当者は、CNNの取材に対して「著名な絵画のように、ほとんどの人がすぐ見分けがつく車なので、売ろうとしていたとしても難しかっただろう」と話している。