アメリカ連邦地裁判事の自宅が銃撃される。息子が死亡し、夫が重傷。犯人は宅配業者を装う

サラス判事は、ニュージャージー州初のヒスパニック系女性の連邦判事。9年間任期を務めている

アメリカ・ニュージャージー州で、連邦地裁のエスター・サラス判事の家族が銃撃された。アメリカの複数のメディアが報じた。

NBCによると、容疑者は19日午後5時頃に同州ノースブルンズウィック市にあるサラス判事の自宅を訪れ、玄関に対応に出たサラス判事の大学生の息子と、夫を銃撃した。

息子が亡くなり夫は重体だ、とノースブルンズウィックのマック・ウォマック市長がABCに語っている。自宅の別の場所にいたサラス判事は無事だという。

容疑者はまだ逮捕されていないが、捜査官は宅配業者フェデックスのドライバーを装っていた可能性があるという。

事件を捜索しているFBIによると、容疑者は1名だ。FBIは「州や地元の捜査官と協力しながら捜査を進めており、新たな情報がわかり次第伝える」と声明で述べた。

サラス判事はニュージャージー州初のヒスパニック系女性の連邦判事で、ニューアーク連邦地方裁判所の判事を9年務めている。夫のマーク・アンデル氏は刑事事件の弁護士だ。

連邦裁判所判事の保護は連邦保安局が担当しているが、判事が特定の脅迫などを受けていない場合、24時間の警護は行われない。

連邦保安局ニューアーク事務所は、銃撃事件について調査中であり「連邦保安局は、連邦判事の保護について責任があり、その責任を重大だと捉えている」と声明を発表した。

ウォマック市長はサラス判事について「判事として彼女は時折脅迫を受けることはありましたが、最近は脅迫はなかったと皆が言っています」と話す

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

注目記事