■男性の長時間労働がどうして家事参加時間を減らしていくのか?
超当たり前のことですが、今日はあえて「男性の長時間労働」が「家事への不参加」をうながす理由を考えてみます。
帰宅時間が8時とか9時になると言うパパはわりと多いはず。
これはいつかアンケート調査でもしてみたいとのですが、パパの帰宅時間によって家事参加時間が大幅に変わらざるを得ないんじゃないかと思います。(ここでは主に0〜6歳くらいまでの未就学児がいるご家庭に限ります。)
「そんなの当たり前じゃん。今更じゃん」と言われればその通りなのですが、この状況をむやみに諦めるよりはその理由を知ることで対策を講じることができるんじゃないかと思うのです。
さて、前置きが長くなりましたが。
■家事は「時間帯」で行うものである!
以前の記事でも書きましたが、子育て家庭の家事というのはとにかくできる時間帯が限られてくる。
つまり、その「家事をする時間帯」を逃すとほぼやることがなくなるのです。帰りが遅くて疲れているから家事ができないと言うよりは、やれることが無いから家事をしなくてよくなる。
■家事のゴールデンタイムは6〜9時だぞ!
その家事をする時間帯は、多くの子育て共働き家庭において6〜9(18〜21)時になると思います。
これは朝も夕方も、どちらともです。
夕方は18時に保育園のお迎えに行って、買い物をして、夕ご飯をつくって、食べさせて、お風呂に入れて、寝かしつけする。
ここまでの一連の流れをだいたい21時頃までに終わらせる。
そして9時以降(寝かしつけから復帰できれば)自分の時間。となるわけです。
もろもろ逆算してみると。
21時 寝かしつけを終えていたい(希望)
20時30分 お風呂を終わっていたい
20時過ぎ お風呂に入っていたい
19時45分 食事も終えて、できれば洗い物も終えて、お風呂の準備をしていたい
19時15分 食事をはじめていたい
18時30分 料理を開始していたい
18時25分 買い物を終えて、帰宅したい
18時10分 買い物をしていたい
例えば、こんな感じになるかと思います。
あぁ忙しい。。。
つまり、20時にはもうお風呂に入っているわけです。
あとできる事と言えば、寝かしつけくらい。
帰ってきて、食事もとらず、お風呂にも入らず、すぐに寝かしつけを変わってくれるパパならまだしも、ひどい場合は「俺の飯ある?」なんてことにもなるわけです。
そして、その時間から掃除なんてまずしないだろうし。
せいぜい、自分で食べた食器を洗うくらいしかやることがない。
つまりタイミングを逃すと家事はやりようがないのです。
そして、そのタイミングにギリギリ間に合わないのが20時なんじゃないかと考えています。
■夜もできるパパ家事の提案
とは言え、それじゃ夜8時以降帰宅だから何もできないや、ではあんまりです。
そこで帰宅後の夜家事にお勧めなことを2つご紹介します!
・食器洗い
自分で食べた分だけじゃなく、ご飯を作るのがママだったら食器を洗うのはパパ、と言うように役割分担。
・洗濯機のセット
全自動で乾燥までやってしまう場合も。予約設定して翌朝洗いあがるようにするのも。お風呂の残り湯を使う場合も、パパがお風呂最後だったらセッティングもしやすくて◎。
この他に洗濯物をたたむ、などもありますが時間がかかる&緊急度が低い家事は忘れたり後回しになってしまう可能性が高いので帰宅後の夜家事にはお勧めできません。
■さいごに
繰り返しになりますが、家事は「時間帯」で考えるのがうまくいくコツです。
「やれる時にやる」「やれる方がやる」がうまく行っている人達は「この時間だったらだいたいこれをやる」が感覚的に共有できています。
特に子育てをしながらの家事は「やれる時」が限られる。
今回は平日の家事で考えたけど、休日の家事も掃除とか洗濯とか時間を決めてしまう(もしくは事前に予定する)とシェアは上手くいきやすいと思います。
または朝の家事をしっかりシェアするのがとてもお勧めなのです。
(2017年5月13日 NPO法人tadaima!「帰宅が8時以降のパパは平日家事時間がほぼ0になりがちじゃないか問題。」より転載)