「適正糖質」って知ってる?江崎グリコが提案する新たな食の形。ミシュラン認定シェフの逸品も登場

江崎グリコが「『適正糖質』セミナー試食会」を開催。ミシュラン1つ星を冠するシェフの料理などと共に、心身に無理のない、糖質との付き合い方を取り入れたライフスタイルを提案した。

健康意識の向上や食の多様化が進む現代、糖質制限を意識している人も多いのではないだろうか。

江崎グリコは心身に無理のない範囲で糖質との付き合い方を捉え直す「適正糖質」という考え方と共に、乾麺や冷凍パスタ、アイスなどの食品を通して生活者に寄り添ってきた。

1月29日、同社は「江崎グリコ『適正糖質』セミナー試食会」をMY Shokudo Hall & Kitchen で開催。14年連続でミシュラン1つ星を獲得している「ピアットスズキ」オーナーシェフの鈴木弥平さんが手掛ける料理などを通じて、適正糖質と食の楽しさを両立するライフスタイルを提案した。

おいしさと健康、どちらも諦めない「適正糖質」とは?

健康イノベーション事業本部・福永稚菜さん
健康イノベーション事業本部・福永稚菜さん
江崎グリコ

適正糖質とは、食・楽・健康協会が提唱する栄養摂取における指標の1つ。

極端な糖質抜きではなく、1食で摂取する糖質量を20~40g、デザートは10g以下にすることで、1日の糖質摂取量を70~130gにするというものだ(これ以外のカロリー・脂質・たんぱく質などに制限はない)。

同社が独自に行なった「糖質に関する意識調査」では、回答者が自身に必要だと感じる用語のトップ3が「食物繊維」「タンパク質」「糖質オフ」という結果になったという。

また、2024年の独自調査で、糖質オフについて「毎食ではないが取り入れている」「意識しているが取り入れられていない」と回答した1686人にその理由を聞いたところ、「甘いものを我慢できないときがあるから」(36.4%)が最も多い回答となり、ついで「炭水化物(糖質と食物繊維)を我慢できないときがあるから」(25.3%)が多かったという。

同社はこれまで、栄養菓子のグリコやビスコの他、近年では「アーモンド効果」などのヒット商品の製造・販売を通じて「おいしさと健康」を実現してきた。健康イノベーション事業本部の福永稚菜さんは、適正糖質をサポートする手段としてパスタとアイスを選んだ経緯について「糖質は栄養源でもあるので過度なカットには危険が伴います」「美味しさや食の楽しさを維持したまま糖質と上手く付き合っていくために、炭水化物の摂取が多いとされるパスタやスイーツで適正糖質の悩みにアプローチしています」と説明し、我慢しすぎない上手な糖質との付き合い方を提案していくと説明した。

ミシュラン獲得シェフが手掛ける、適正糖質の逸品

私たちの普段の食事には、どれくらいの糖質が含まれているのだろうか。

イベント後半で、栄養士の吉野愛さんは、一般的な焼き魚定食(焼き魚1尾と大根おろし。和風小鉢20g×2皿、ミニサラダ50g、ごはん(白米)180g、味噌汁180g、漬物10g)には、約75gの糖質が含まれていると説明。一見するとさっぱりと低糖質にも思える献立の意外な数値に、会場からは驚きの声が聞こえてきた。

栄養士・吉野愛さん
栄養士・吉野愛さん
江崎グリコ

そうこうしているうちに、適正糖質を意識した料理2品がテーブルに運ばれてきた。同社製品の「SUNAO もっちりパスタ」(1束あたり糖質21.4g。一般的なパスタの糖質の40%程度)を使用したズッキーニとバジルのパスタは、80gで糖質23.1g。適正糖質に対応した料理の一例として同時提供された、豚肉のインボルティー二は1人前で糖質0.4gだという。

『ピアットスズキ』オーナーシェフ・鈴木弥平さん
『ピアットスズキ』オーナーシェフ・鈴木弥平さん
江崎グリコ

2品を手がけた鈴木さんは、ズッキーニとバジルのパスタの開発について「イタリア料理で使う食材はもともと、パンやパスタなどの炭水化物以外は低糖質のものが多いんです。『SUNAO もっちりパスタ』が糖質を大幅に下げてくれているので調理方法の自由度がとても高く、パンチェッタ(塩漬けの豚バラ肉)やパルミジャーノ・レッジャーノ(チーズ)などを掛け合わせて、黒胡椒をアクセントにしてみました」と話す。

豚肉のインボルティー二(左)と、「SUNAO もっちりパスタ」を使用したズッキーニとバジルのパスタ(右)
豚肉のインボルティー二(左)と、「SUNAO もっちりパスタ」を使用したズッキーニとバジルのパスタ(右)
江崎グリコ

実際にパスタを一口食べてみると、パンチェッタやバターなど、それぞれの食材から抽出された多様な塩っ気や旨みが口いっぱいに広がった。糖質カットのパスタということで、心のどこかで期待値を下げていた筆者だが、ソースの味わいと鼻を抜ける黒胡椒に驚かされた直後、塩っ気とコントラストをなすようなパスタの優しい甘みに驚かされた。糖質カットの食品によくあるパサつきや歯切れの悪さもなく、もちっとした食感がシャキシャキのズッキーニと共に楽しませてくれた。

福永さんも「元からおいしさにこだわった商品ではありますが、正直こんなに本格的な味わいにもなるとは!と驚きました」とパスタのポテンシャルを最大限に活かすシェフの逸品に舌鼓を打ったことを明かした。

豚肉のインボルティー二では、1人当たり100gの豚ヒレ肉を使用しており、柔らかさを残してじっくりと火入れしたヒレ肉の鮮やかな赤色が目を惹く1品。脂肪が少なくあっさりとした味わいのヒレ肉はオレガノの香りを纏っており、アンチョビのきいたバターソースの濃厚な味わいと相性抜群。つい先ほどまで「そんなに制限したら食べられるものが全然なくなってしまう!」と思っていたはずが、「こんなに美味しいのに糖質0.4g?」と適正糖質料理の持つ豊富なバリエーションと可能性に胸が躍った。

最後にテーブルに運ばれてきたのは、同社が製造・販売する『SUNAO Special<バニラ>』。全卵、はちみつ、ロースト食物繊維などで濃厚な味わいを実現しつつ、1個あたりの糖質を9.9gに抑えたアイスクリームだ。凍結粉砕したバニラビーンズの芳醇な香りは濃厚な味わいと相性が良く、低糖質の苺と組み合わせたり、エスプレッソをかけてアフォガードにしたりする食べ方もおすすめだという。

おすすめのアレンジレシピについて話す鈴木さん
おすすめのアレンジレシピについて話す鈴木さん
江崎グリコ

鈴木さんは「適正糖質は、無理をせず、ストレスを溜め込まずに食生活に取り入れることが大切です。『ハードルが高そう』と思う方もいらっしゃるかと思いますが、今日召し上がっていただいたように、美味しさを諦めずに続けることができますし、『ちょっとやってみようかな』と意識して生活するだけでも、意外と効果的です」とコメントし、イベントを締め括った。

イベントで提供された2皿は、1月31日(金)〜2月14日(金)の期間、「ピアットスズキ」で提供中だ。

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