全国の避難所のデータベースを提供しているゼンリンデータコムが、データベースを作るために調査したところ、全国の自治体で、さまざまな名称が避難所に使われていることがわかりました。
避難所、避難場所、地域避難所、拠点避難所、一時避難所、一次避難所、一次開設避難収容所、一時避難場所、一次避難場所、屋外避難先、緊急避難場所、広域避難所、広域避難地、市指定避難所、市指定避難場所、指定避難所、指定避難場所、震災時避難所、二次避難所、避難地、避難予定場所、福祉避難所、避難施設、補助避難所、予備避難所、自主避難所.....
災害対策基本法では、「指定緊急避難場所」と「指定避難所」の二つを明記しています。
避難場所と避難所の違いを、あなたは理解していますか。
避難場所は、洪水や津波などの異常な現象が起きたときに迅速に逃げる場所です。
一時避難場所、津波タワー、広域避難場所等などがこれにあたります。
イメージとしては、主に高台などで、仮に施設であっても鍵などは普段かかっていないところです。二十四時間ぐらいの滞在場所という感じです。
避難所は、災害が発生した時に、居住の場所を確保することが困難な住民に、その場所を提供する施設です。
一次避難所、緊急避難所などです。
いつもは鍵がかかっていて、誰かが開けるというイメージです。
もちろん避難所と避難場所を兼ねているところもあります。
いざというときに、どちらを目指したらよいのか、どういう災害の時には、どこを目指すのか、しっかりと確認しておいてください。
ちなみに国土地理院が避難場所の方のデータベースをオープンソースデータとして提供し、「電子国土」上でも提供しています。
しかし、自治体に確認をしてもらったデータを掲載しているので、避難場所がすべて網羅されているわけではないようです。
災害は、自宅にいるときに起きるとは限りません。
通勤、通学、出張やレジャーでどこかにいるときに災害が起きたら、どこへまず行ったらよいのか、それを確認できるアプリが必要です。
また、大勢の外国人観光客にもこうした情報をわかりやすく提供していく仕組みも必要です。
官民協働して対応していく必要があります。
(2017年6月9日「河野太郎公式サイト」より転載)