人気ヒップホップグループ「ET-KING」のリーダー、いときん(本名・山田祥正=やまだ・よしまさ)さんが1月31日午前11時28分、大阪府内の病院で、がん性心膜炎のため亡くなった。2月1日、所属事務所が公式ホームページで発表した。38歳だった。1月19日に体調が急変し大阪府内の病院で治療していたという。
同サイトでは、「ここにいときんの生前に賜りましたファンの皆様からの励ましのお言葉、関係各位のご厚情に対し深く感謝いたしますとともに、謹んでお知らせいたします」と伝えている。
通夜は3日午後7時、葬儀は4日午前10時30分から「やすらぎ天空館」で行われる。
ファンには、「別途、会場入口付近にメッセージの記帳台をご用意しております。いときんへの最期のお別れを皆様の笑顔で見送っていただけましたら幸いです」と呼びかけている。
■ステージ4の肺腺がんを公表
いときんさんは2017年8月、ステージ4の肺腺がんであると公表。闘病しつつも、12月には、地元・大阪で行われた同グループの全国ツアー「えびす巡業~出稼ぎ篇~」最終公演に出演していた。
日刊スポーツによると、いときんさんは昨秋以降、自宅療養に努めてきたが、2017年11月にリリースされた新曲「こっちこい」や、2月発表予定のアルバムのレコーディングにも参加。体調のいい時には、大阪市内のスタジオへ姿を見せ、音楽への情熱が衰えることはなかった。
■肺線がんとは
肺線がんは、4つに分類される肺がんのうち最も一般的なタイプ。「肺がん」は喫煙者に発症リスクが高いように思われがちだが、肺線がんに限ってはそうは言い切れないという特徴がある。
医療機器会社オムロンの公式サイトによると、喫煙による肺がんの発症リスクは、タバコを喫わない人と比較して男性で4~5倍、女性で3倍程度。ところが、肺腺がんに限っては男性で2~2.5倍、女性で1.5倍程度で、「タバコを吸わなくても肺線がんになる」ケースが多いとして、警戒を呼びかけている。