戦争が終わったら結婚しよう。その決意を胸に、最前線でロシア軍と戦う25歳のウクライナ兵のカップルが婚約した。
世界からは2人を祝福する声が相次いでいる。「早く結婚式を挙げられますように」「どうか生き延びて結ばれますように」と祈る声のほか、針金でできた婚約指輪について「たとえ億万長者になっても、彼女は決して外さないだろう」と予想する声も出た。
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■部隊がほぼ全滅した翌日、針金の婚約指輪を贈る
ロシア軍のミサイル攻撃でオレクサンドル・ゴルバット軍曹の所属部隊は、ほぼ全滅した。生き残ったゴルバット軍曹は翌日、恋人で指揮官のオレナ・ペチャク中尉にプロポーズした。婚約指輪は針金をねじって作ったものだった。
米紙ニューヨーク・タイムズのマイケル・シュワーツ記者が、軍服に少しはにかんだ様子で立つ25歳のカップルの写真を4月22日、Twitterに投稿した。
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同氏がレポートしたニューヨーク・タイムズの記事によると、ゴルバット軍曹は「(結婚したら)同じ部隊で軍務に就くことはないけど、私たちはまだ正式には結婚してないんです」と説明。「結婚するのは、戦争が終わってからになります。戦争に勝てばすぐにそうします」と、ロシア軍の陣地に向けてロケット砲「BM-21 グラート」の発射音が鳴り響く中で話したという。
彼らが所属する第128独立山岳強襲旅団は、ザポリージャ州の最前線であるドニエプル川の東岸地域に陣取っている。ロシア軍が制圧を試みている場所からわずか3キロしか離れていない。75万人が住む州都ザポリージャに向かってロシア軍が北上するのを阻止するのが彼らの任務だという。