レッドブル、モンスター、バーン。全世界で広く親しまれているエナジードリンクだが、子供たちはもう飲めなくなるかもしれない。
イギリスの大手スーパーマーケットが、16歳未満へのエナジードリンクの販売を禁止することを決めた。BBCなどが報じた。
エナジードリンクはカフェインや糖分を多く含むため、これまでに過度な摂取による健康への影響が問題視されており、欧米では規制を求める声が上がっていた。
BBCによると、年齢規制を設けるのは、「Tesco」や「Waitrose」などの大手スーパーマーケット各社や、大手ドラッグストア「Boots」。
1リットルあたり150ミリグラム以上のカフェインを含むエナジードリンクを対象に、購入する客に身分証明証の提示を求める。
時期は各社異なるが、3月中にはイギリスの主なスーパーマーケットで導入される。
日本でもおなじみのレッドブルやモンスターなどが、規制の対象となる見込みだ。
レッドブルの通常版は、8.4オンス(約250ミリリットル)缶で、80ミリグラムのカフェインが含まれている。1リットルに換算すると、カフェイン量はおよそ320ミリグラムとなる。
またFortune誌によると、モンスターは16オンス(約450ミリリットル)缶で、約160ミリグラムのカフェインが含まれている。
日本で販売されているものは、海外版に比べてものと成分が異なり、カフェイン量は少ないとされている。
子供たちへのエナジードリンクの提供をめぐっては、国会議員や料理研究家、教員団体などから規制を求める声が上がっていた。
ガーディアンによると、毎日15本のエナジードリンクを飲んでいた25歳の男性が自殺したことなどを受けて、イギリスのテレーザ・メイ首相も1月、エナジードリンクが身体や精神に与える影響について調査することを約束。規制の機運が高まっていた。