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アメリカ・ペンシルベニア州で、野球ファンが球場に同伴したエモーショナル・サポート・アニマル(人間を心理的にサポートする動物)の入場が断られた。
ジョイ・ヘニーさんは9月27日、フィラデルフィア・フィリーズ対ピッツバーグ・パイレーツの試合を観戦するためにシチズンズ・バンク・パークを訪れた。
へニーさんは1人ではなく、体長約1.5メートルあるワニのワリーを連れていた。しかし、ワリーは入場を断られたという。
ワニのワリーとは?
USA TODAYによると、ヘニーさんとワリーの出会いは2015年。フロリダに住むへニーさんの友人が土地開発で住処を破壊されたワニたちを助けた際に、当時1歳くらいだったワリーを家族として迎えた。
ヘニーさんは2019年のヨークデイリーレコードの取材で、ワリーのことを「犬のようなもの」と話している。
また、2022年のCBSの取材では、ワリーのように人間を噛まないワニは見たことがないと説明している。
「ワニは(頭部を)触ると、本能的に噛もうとしますが、そうしません。口に手を差し入れて舌をなでることもできます。口を閉じないのです。なぜなのかはわかりません」
さらに、フィラデルフィア・インクワイアーには、「ワリーはハグ好きで、自身のうつ病との戦いを助けてくれた」とも語っている。
エモーショナル・サポート・アニマルだけど…
しかし、ヘニーさんのエモーショナル・サポート・アニマルであるワリーは、9月27日の試合で球場への入場を断られた。
ワリーはこれまで、マイナーリーグの試合に行ったことはあるという。
またフィリーズは球場に犬を同伴するイベントも開催しているが、エモーショナル・サポート・アニマルであっても、ワニは認められないようだ。
シチズンズ・バンク・パークの規則には、動物について「入場できるのは認定済もしくは訓練中のサービス犬のみで、その他すべての動物は禁止」と書かれている。
球場でワリーの写真を撮影したスポーツラジオ局WIPパーソナリティーのハワード・エスキンさんは、「フィリーズのファンが試合に連れてきた『サービス・アニマル』が、ワニでした!ワニです。見たことがありません」と驚きをSNSで伝えている。
エスキンさんは、「飼い主はワニを『エモーショナル・サポート・アニマル』だと説明し、入場を拒否された後も警備の責任者と話していた」とハフポストUS版の取材で説明した。
「彼はワニのためのチケットも購入していました。どこの席か尋ねるべきでした。内野席だったかもしれません」
エスキンさんの投稿した写真は拡散し、「ワニにも趣味があるのか」「エモーショナル・サポート・アニマルにしては恐ろしいね」など様々な意見が投稿された。
メジャーリーグでは、1945年にシカゴ・カブスがファンが連れてきたペットのヤギの入場を断った後、108年優勝できなかったという歴史がある。
SNSには「シカゴはかつて、ビリーのヤギの入場を断った後、108年後悔することになった。ワイルドカードでは、ワニも入場できるようにしよう!」という声も投稿されている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。