🙏←この絵文字、どういう意味で使ってますか? 世界各国に聞いてみた

「その絵文字は『ナマステー』だよ」とインド版のエディターは教えてくれた。

「電車1本乗り遅れた、10分遅れるごめん🙏」

そんなLINEを送ったら、「遅刻は全然問題ないんだけど一応言っておくと、その絵文字ハイタッチって意味らしいよ」と言われた...。

ハイタッチ?

え、ハイタッチ??

ということで、「🙏」にまつわる衝撃の事実について調査してみました。

■定義を調べました。

絵文字に関するあらゆる情報を収集・公開している株式会社Emojipediaのサイトによると、

「🙏」は「Folded Hands(組まれた手)」という名称の絵文字で、以下のように説明されている。

2つの手が固く合わさった絵文字で、日本文化における「お願い」や「ありがとう」を意味している。 また、「祈る人」・「お祈りしている手」という意味や「ハイタッチ」の意味でもよく使われている。

iPhone、Androidスマホをはじめとする、あらゆる入力ツールで同一の記号として扱われているが、表示される絵は少しずつ違う。

Emojipediaに掲載された情報を元に作成。
Emojipediaに掲載された情報を元に作成。
HuffPost Japan

■みんなどう使っているか調べました。

ハフポスト日本版編集部員10人に聞いたところ、「ありがとう」「ごめん」「お願い」の意味で文脈に応じて使い分けているという回答で全員が共通していた。

やはり誰も「ハイタッチ」の意味では使っていない...。

そこで注目したのは、絵文字の定義に記載されていた「日本文化において」という言葉。ということは、日本以外のどこかの国で「ハイタッチ」として使われているのでは?

世界10数の国と地域に展開しているハフポストのネットワーク力を活かす時がついに(!?)訪れました。

■外国人はどう使ってるのか調べました。

とにかく「ごめんね」の意味で「🙏」こちらの絵文字を普段から使いまくっている私が、ハフポストの同胞たちにどんな気持ちのときにこの絵文字を使っているのか、調査した。衝撃の答えはコチラ。

●インド版 チャタジーさん

″その絵文字は「ナマステー」ね。謙遜や感謝の気持ちを伝えるのに使うわ。それから許しを乞う時にも。挨拶にも使われる。欧米でいうところの握手に近いかも。インドは伝統的に保守的な社会だから、人前で女性が男性と手を触れ合わせるというのはありえなかったの。だから、握手の意味合いがナマステーに全部入っている。だからこの絵文字「🙏」は欧米の握手的な感覚で使っていると思う。”

話が広がってしまいましたが、ハイタッチには使っていないとのこと。

●韓国版 テウさん

″「ありがとう」と「お願い」に使ってる。ハイタッチにも使われてるって知ったんだけど、どう見ても自分の手を合わせてる人にしか見えないよね。

謝る時?謝る時には使わないかな。ごめんねを言いたい時は「👏」と「😥」のコンボを使ってる。いずれにせよ韓国人は日本人並みに絵文字を使い倒していると思う。”

ハイタッチには全然使っていないそう。むしろ「ごめんね」にも使っていなかった。というか「👏」これは拍手かと思ってました...。

●南アフリカ版 ヴァリアワさん

″私たちは大体、お祈りする時にその絵文字を使います。改まった態度で感謝を伝える時にも使わなくはないっていう感じかな。いい記事になるといいね🙏”

●ドイツ版 ロイターさん

″ドイツ人もよくその絵文字を使うよ。「ありがとう」って意味で使う場合がほとんどかな。それから、絵文字のジェスチャーが表しているように相手に何かを祈るような時かなぁ。”

キリスト教の神父さんや牧師さんが祈る時のジェスチャーですもんね。しかし、ハイタッチは登場しません。

●アメリカ版 トリスカさん

″誰かに祈る気持ちを表したり祝福する時に使ってる。大げさにちょっと皮肉を込めて使うかも。だって私たちってほとんど信仰心がないから、ちょっと大げさなジェスチャーって感じになるんですよね。

謝る時?使ったことない。ちょっと待って。自信がなくなってきたから他のメンバーにも聞いてみる。あと(オフィスにいた)10代の女性エディターにも聞いてみる。

(...一時離脱...)

大変!!! おかしいわ。同僚がハイタッチの意味で使うって言ってる! 多くの人がこの絵文字の意味を祈りや祝福だと勘違いしてるけど本当はハイタッチなんだって言ってる。

イギリス版の編集者はハイタッチとお祈り両方の意味で使うって。ああ混乱してきた。うーん、まぁ正直文脈次第って感じじゃない?色々使い分けだよね絵文字って。”

ここにきてようやくアメリカ版、イギリス版のメンバーから「ハイタッチ」が飛び出して来てかなり興奮したのですが...。実情は「ハイタッチ」の意味で使っているアメリカ人エディターもいれば、そのことに驚く人もいる状況。結局は「文脈次第って感じ」とまとめらてしまいました。

■結論は「文脈次第」

面白かったのはどの国でも、この絵文字「🙏」が比較的頻繁に使われていたこと。

国によって少しずつ意味は違えど、手と手を合わせるという身振りは、宗教的な意味も含む何かしらの意味があるもので、その文脈を踏まえてみんな使っているということ。

ということで、異なる文化的背景をもつ人同士のやりとりではより慎重に使ってみるのがいいかも…🙏🙏🙏

結論は「文脈次第」です。ごめんなさい🙏🙏🙏

それにしても、どれだけ調査を続けても全然ハイタッチしているようには見えません。。。

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