反ユダヤ主義的な投稿に同意して批判されたイーロン・マスク氏が、ポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡地を訪問した後に、自らを「ユダヤ人熱望者熱だ」と宣言した。
マスクは1月22日、保守系ポッドキャスターのベン・シャピーロ氏と、ヨーロッパ・ユダヤ人協会創設者のメナケム・マーゴリン氏、そして自身の3歳の子どもとともに、アウシュビッツ強制収容所の跡地を見学。
その後、南部の都市クラクフで開催されたヨーロッパ・ユダヤ人協会のイベントに出席した際に「周りで反ユダヤ主義を見聞きしたことがなかったので、最近まで世間知らずだった」と語った。
「『ユダヤ人の友人が一人いる 』という古いジョークがあるが、私の友人の3分の2はユダヤ人です。ユダヤ人の友人は、非ユダヤ人の2倍いるんです。私はユダヤ人みたいなものです。私はユダヤ人になることを熱望している」
広告撤退を招いたマスク氏の発言
マスク氏は2023年11月に、Xに投稿された反ユダヤ的な陰謀論に対して「あなたは真実を語っている」と賛同して大きな批判を招き、この発言をきっかけに多くの企業がXでの広告掲載を停止した。
この発言の前に、ユダヤ人団体「名誉毀損防止同盟(ADL)」への提訴をちらつかせていたことと相まって、マスク氏は公民権擁護団体から「マスク氏のせいで、Xはヘイトスピーチが拡散しやすい場所になっている」と批判された。
マスク氏は反ユダヤ主義者だという自身への批判を激しく否定している。
11月にはイスラエルを訪れて武装組織ハマスが10月7日に襲撃した現場を視察し、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談した。その際に、批判された反ユダヤ主義への賛同について、 「自分の中で最悪かつ最も間抜けな投稿だった」と述べた。
その一方で、マスク氏は22日のイベントで「Xのゴールは真実を絶え間なく追求することであり、たとえ物議を醸す内容でも、法に触れない限りは、何でも好きなことが言えるよう許可している」とも語っている。
また、マスク氏は2023年末には、Xへの広告掲載を停止した企業を「広告で私を脅し、金で私を脅迫しようとする奴らは、くたばれ」と批判している。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。