幹事気質、っというのはあると思う。
あなたの近くにも「幹事を頼むならこの人だなあ」と思い当たる人がきっといるでしょう。
そして、僕はわりとソレです。
仕事関係のちょっと面倒な忘年会にも、幹事は必ずいます。
その幹事さんには...、会社・上司に言われたとか、恒例だからなんとなく...とか、または自ら企画して!とか、何らかの動機があると思いますが。
どうせやるなら、楽しんでもらいたいし、何かしら意味のあるものにしたい、と思うんです。僕は思います。だって...、時間とお金を費やして退屈を貪るなんて人生において悲しいから!
そんなわけで、例えば...
・普段あまり交流のない人たちが話せる場にしよう
・いつも仕事でしか話さない人たちの親睦を深めてもらおう
・本音を言いたいけど言えてなさそうなアノ人の話を聞きたい
・多分アノ人とソノ人って気が合いそうだから...この機会に
と、幹事側がぼんやりと希望をイメージしてみたりするのです。
そしてそれが実現したりして、場が盛り上がって、想定してもいないのに「二次会行こうよ!」なんて声が出てくると、幹事冥利に尽きるなあ、と思えるわけです。
そう、幹事も"良い会"にできたら嬉しいんです。それがやりがいになり、結果、頼まれれば「仕方ないなあ...やりますか!」っと、幹事気質が育っていきます。
と、ここまでそんな幹事の気持ちを書きましたけれど。
そんな幹事さんが催してくれた会なのだから、参加するならするで、一緒に楽しみたいものです。
演劇の舞台上:客席側の関係にも似ている、一緒にその空間をつくるような感覚。
「親しい人がいないし...話し相手がいないなあ」と思ったらチャンス!
その会がキッカケで、新しく親しい関係になれるかも知れない。
「あまり好きじゃない人がいるからなあ...」と思ったら大チャンス!
その人の意外な素顔が見られて、少し嫌いじゃなくなるかも知れない。
「いつも気を遣って言いたいことも言えないのに...」と思うならむしろ!
ちょっと本音を聞いてくれる人が見つかるかも知れない、言えるかも知れない。
「職場恋愛とかやりづらいけど...気になるなあ好きかもなあ」と思ったら!
何気ない話をしながら「今度どこか一緒に...」なんて言えるかも!
いや、そう上手くはいかないかも知れないね、と、舞い上がりすぎないように注意も必要ですけれど。(ハメを外しすぎるととんでもないことにもなりかねないので)
ただ、楽しもうと思えば楽しめる方法が、可能性が、きっとある!と、思うのです。
せっかくだから、一緒に、楽しい会にしよう!と、参加者としても動いてみる。
すると...、まず幹事が嬉しいです。
最初から帰りたい顔をしている人がいたら、そこから先は地獄でしか無いですが...。
「さあ、楽しもう!一緒に!」と思ってくれる人との飲み会は、楽しくなるんです。楽しく出来るものなのです。
だから幹事気質になりましょう、だなんて言うつもりはありませんけれど。
1度くらい、そういう幹事経験をしておくと、一見とても面倒くさそうな忘年会でも「どうやったら楽しめるかな?」って、思えるようになったりするかも知れないですよ。
僕は10年ほど前、自ら幹事で合コンをセッティングしまくっていて気付いたんです。
そこで出会って結婚した友だちもいたりしてね。
僕には...そういう縁は無かったけれども、一緒に楽しんでくれた友だちとは、今でも良い思い出として共有していたりします。
...あと余談ですが。
それくらい考えてると、どう見積もっても楽しめないだろう会の予兆も察せるので。
迷わず断ることも、出来るようになります。