ドラフト会議が10月17日に開かれる。贔屓の球団と縁があるのはいったいどこのどの選手なのか。気になるファンも多いだろう。
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163キロ右腕・佐々木朗希投手(大船渡高)や甲子園準優勝投手・奥川恭伸投手(星稜高)など目玉もいるが、今年もキラリと光るダイヤの原石たちが指名を待っている。編集部のおすすめ選手を一挙紹介する。
■目玉:右腕三羽ガラスにプロ熱視線
目玉候補筆頭は、最速163キロの佐々木朗希投手(大船渡高)だ。コンディションを優先し甲子園出場のかかった県大会決勝で先発を回避するなど、一挙手一投足が話題になった大型右腕。
スピードだけではない。「消える」と評されるスライダーや、左足を大きくあげるフォームも「ボディーバランスが素晴らしい」と注目されている。
佐々木投手は、日本ハムが早々と1位指名を明言。そのほかロッテ・西武が指名する。
佐々木投手に全く引けを取らないのは奥川恭伸投手(星稜高)。150キロ中盤のストレートと、縦に大きく落ちる変化球を武器に、夏の甲子園で快投を演じた。高校生ながら、1年目から1軍の舞台で先発する期待がかかる。ヤクルトが1位指名を公表した。
即戦力の筆頭は、明治大学・森下暢仁(まさと)投手だ。大分商高時代からその潜在能力はすでに高く評価されていた右腕。六大学でその素質を開花させ、大学ナンバーワン投手の座を射止めた。150キロを超える速球はもちろん、ドロンと落ちるカーブやチェンジアップ、カットボールなど球種が多彩で、まさに本格派の佇まいだ。広島が1位指名を決定している。
この三羽ガラスに一位指名が集中するのはほぼ間違いない。
■1位候補たち
そのほかの一位候補もタレント揃い。特に、投手は150キロ超える選手も多く「豊作」の気配だ。
西純矢投手(創志学園高)は最速154キロの本格派右腕。2年夏の甲子園では帽子を吹き飛ばし、雄叫びをあげる闘志全開のピッチングが注目されたが、それ以降は封印。U-18日本代表に選ばれると、大会のホームラン王に選ばれるなど投打で才能を発揮した。
U-18で活躍した選手といえば、4番に座った石川昂弥選手(東邦)も忘れてはならない。強打の三塁手で、木製バットにも適応できることを証明。将来のクリーンアップを補強したい球団は、是非とも抑えたいところだ。地元・中日が1位指名を公言した。
捕手では、東海大の海野隆司選手。並外れた強肩のほか、打撃の評価も上昇中。即戦力捕手を求める球団から人気を集める。高校生捕手では、甲子園で肩の強さをアピールした東妻純平選手(智弁和歌山)と山瀬慎之助選手(星稜)の評価も高い。
社会人では高卒3年目の左腕、河野竜生投手(JFE西日本)が注目。小さなテイクバックからキレのあるストレートとスライダーで勝負する実戦派だ。
■編集部垂涎の原石たち
これらの選手以外にも、2019年はタレント揃いだ。
高校生投手では、及川雅貴投手(横浜高)。1年生から甲子園のマウンド経験した元「スーパー1年生」で、最速は153キロ。スケールの大きさは群を抜いている。
U-18で活躍したサウスポー・宮城大弥投手(興南高)は右足を一塁側に大きく踏み出すクロス・ステップが特徴。左打者からすれば、背中側からボールが飛んでくるようなイメージだろう。
宮城投手については、ダルビッシュ有投手もその素質を高く評価したことが話題になった。
全国の舞台には縁がなかったが、浅田将汰投手(有明高)も日本代表入りを果たした本格派右腕。チェンジアップやカーブなどの変化球は抜群のキレを誇る。
野手では、俊足巧打のショート・武岡龍世選手(八戸学院光星高)は夏、打撃不振に陥ったが、甲子園ではセンター方向にホームランを放つなどアピールに成功。川野涼多選手(九州学院高)は強打のスイッチヒッターだ。
履正社を創部初の夏の甲子園優勝へ導いた井上広大選手は、右のパワーヒッターとして期待がかかる。
大学生投手では、吉田大喜投手と北山比呂投手の日本体育大学コンビに注目だ。2人とも臆せずにストレート勝負を挑んでいく右腕だ。
また、1位候補の森下投手の影で、伊勢大夢(ひろむ)投手(明治大)もプロ入りを狙う。サイドスローから打者の懐を大胆に攻めるピッチングが持ち味だ。
隠し球には、名古屋大学の松田亘哲(ひろあき)投手。高校時代はバレーボール部も、大学野球で投手として才能開花。140キロ中盤を記録する左投手で、名門国立大から、高校野球未経験のプロ野球選手が誕生すれば話題になること間違いなしだ。
独立リーグからは松岡洸希投手と加藤壮太選手(共に武蔵ヒートベアーズ)の2人を推したい。この2人はドラフト前にハフポスト日本版の取材に応じてくれた。間近から撮影したプレー動画も満載なので、ぜひチェックしてほしい。