時は2022年になったが、育児を頑張る親へのダブルスタンダードは今でもあらゆる場面で存在する。
異性カップルの場合、父親はどんなありきたりな育児をこなしても称賛される一方、母親はその大部分をこなすのが普通とされる上、たいして褒めてももらえない。
マンハッタンに住むアーティストでヨガインストラクター、そして2児の母であるメアリー・キャサリン・スターさんは、Instagramアカウント、@momlife_comicsの運営者。彼女の最近の投稿「図解:育児におけるダブルスタンダード」は、母親と父親に対する社会の見方の大きなギャップについて焦点を当てている。
このイラストはSNSで多くの共感を得て、すぐに彼女の過去最も人気のある投稿になった。
描かれている設定は、父親に対する期待値が低すぎる現代社会での(彼らも同じだけ有能であるにも関わらず)、彼女自身の経験に基づいている。
「人々は、夫には絶対に言わないような事を私には言ってきます。例えば、ベビーカーで娘を押しながらスマホを見ていたら、近所の人が『スマホより娘に注意を向けなさい』と言ってきたんです。これが夫だったら絶対に言われないと思います」とスターさんは話す。
「育児中のパパ」と「不注意なママ」
もう1つの例は、父親は「子守りをしている」と言われるが、実際にやっているのは、自分の子どもの育児であること。
「母親が子どもなしで旅行したり、夜に外出したりすると、人々は『誰が子どもを見ているの?』と聞きますが、父親には聞かないですよね。子どもが病気の時、母親は仕事を休んで家で子守りをするのが普通と思われますが、父親は違います。実際、子どもが病気の時に母親に与えられる柔軟性のある対応を、父親は得ていないのです」
Instagram投稿に対するコメント欄には、親たちがこういったダブルスタンダードについて自分たちの見解を述べ、それがいかに侮辱的で苛立つものかを嘆いた。
「とっても良いパパ」 と「平凡なママ」
ある母親は、「子どもの遠足で先生が『お父さんたちが仕事を休んできてくれてとても嬉しいです』って言ってた。...私も働いてるんだけど』」と書き込んだ。
「父親が子どもに変な服装をさせたり、天気に合わない洋服を着せたら面白がられる。でも母親がやったら、育児怠慢の域になりかねない」とコメントした人もいた。
「育児に積極的なパパ」と「ワーキングマザー」
スターさんは、これらのイラストの目的は父親を非難することではないと強調した。母親と父親が全く同じ事をしていても、これだけ違うように見られるのだ、という事をもっと知ってもらいたいという。
「このようなダブルスタンダードについてもっと話し、指摘すれば、それだけ固定観念を変えることができると期待しています」とスターさんは語った。
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ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。