輸送コンテナの中から救出されて話題になった犬のコニーが、感染症で死亡した。救出後にコニーを保護した団体が発表した。
コニーは2月、アメリカ・テキサス州ヒューストン港の輸送コンテナに閉じ込められていたところを、沿岸警備隊の検査官に発見された。
少なくとも8日間、水も食べ物もない状態を生き延びたコニーは汚れやせ細っていた。
しかし怖がる様子をまったく見せず、すぐに人に慣れて「コンテナ犬のコニー」と名付けられた。
その後、メリーランド州の保護団体「フォーエバー・チェンジド・アニマル・レスキュー(FCAR)」に引き取られた直後に妊娠していたことが判明。2月後半に8匹の子犬を出産した。
コニーと8匹の子犬たちはそれぞれ里親が見つかり、引き取られていた。
しかしFCARは6月28日、コニーが非常に珍しいピシウム感染症で死んだとFacebookで報告した。
FCARは「これまでのコニーの経験や生き延びたことを考えれば、このような結末が信じられません。コニーはとても若く、優しい性格でありながらファイターで、真のサバイバーでした」とつづっている。
FCARによると、ピシウム症の原因となるピシウム菌はメリーランド州では非常に珍しいものの、テキサス州ではより一般的だ。
犬は、汚染された水を飲んだり泳いだりすることでピシウム症に感染する場合があり、FCARは、コニーがコンテナに閉じ込められる前に汚染された水を飲んだのではないかと考えている。
コニーは胃腸に疾患があり、治療を受けたものの急速に体調が悪化したという。
FCARは、「幸せと愛に包まれた数カ月を過ごせましたが、それで十分だったとは決して思えません」とも述べている。
「コニーは驚くべきストーリーと8匹の子犬たちを後に残しました。コニーが生きられなかった分は、子犬たちが生きるでしょう」
また団体は、不適切な飼い方により、多くの犬が施設で安楽死させられているとも訴えている。
「犬の数に比べ、救助や世話をする人、里親が少なすぎるのです。動物の所有や治療、避妊と去勢に関わるより厳しい法律が必要です」
FCARのFacebookには、コニーの最後の数週間や引き取られた家庭で撮影した写真が投稿され、「安らかに眠って。決してあなたを忘れません」というメッセージがつづられている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。