犯罪組織のボス、19歳の娘の変装で脱獄を試みる

ダ・シルヴァ受刑者は麻薬密売の罪で73年の懲役刑に服していたが、面会に来ていた19歳の娘を残して脱獄しようとしたようだ。

ブラジル人の麻薬密輸人が8月3日、自身の娘に変装し、娘と入れ替わる形で脱獄を試みた。

クラウヴィーノ・ダ・シルヴァ受刑者(42)はなんと、シリコン製のマスク、カツラ、黒のブラジャー、ピンクのドーナッツの柄のピチピチTシャツに身を包み、リオ・デ・ジャネイロの刑務所から脱獄しようとした、と当局が発表した。

ダ・シルヴァ受刑者は麻薬密売の罪で73年の懲役刑に服していたが、面会に来ていた19歳の娘を残し、代わりに服役させようとしたようだ。

しかし計画は失敗。The Guardianによると、 脱出計画の最中、娘に扮して刑務官にIDの返還を尋ねた時に、変装が見抜かれたようだ。

19歳の娘に扮したダ・シルヴァ受刑者
19歳の娘に扮したダ・シルヴァ受刑者
ASSOCIATED PRESS

正体がバレた彼は、潔く白状した。

当局が公開した実際の映像には、変装を解き、シリコン製のマスクを剥がす姿が収められている、とThe New York Timesは報じた。

同メディアによれば、ダ・シルヴァは他の刑務所に服役中、下水溝から脱獄を試みた歴もあり、彼の娘はその脱獄の手助けをした容疑で逮捕されていた。その刑罰として別の刑務所に移されたとReutersは報じている。

ASSOCIATED PRESS

ダ・シルヴァは逮捕前、リオ・デ・ジャネイロ広域で麻薬取引を行なっていたレッド・コマンドという巨大なブラジルの犯罪組織のボスの1人だったとAssociated Pressは報じた。

【UPDATE 2019/8/8】

ダ・シルヴァ受刑者は、その後独房に移されたが、脱獄失敗の3日後に遺体で見つかった。当局はシーツで首をつって自殺したものとみて捜査しているという。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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