デンマーク移民統合省は12月4日、難民として受け入れを認めなかった外国人らを収容する施設を、無人島に建設すると発表した。
デンマークでは移民への締め付けが強まっており、外国人を「隔離」するかのような今回の政策はリベラル勢力やほかの欧州連合の国々から批判を呼びそうだ。
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移民統合省によると、施設の建設を予定しているのは、首都コペンハーゲンの南約70キロにある無人島リンホルム。島の面積は約7ヘクタールで、陸までは約3.2キロ離れている。
島には現在、デンマーク技術大学の獣医関連の施設があるが、今後改修され、2021年に不法滞在者用の施設「リンホルム送還センター」(定員約100人)として再利用される。
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センターには、犯罪や安全保障上の懸念などから難民申請が認められなかったり、何らかの事情で母国に戻ることができなかったりしている外国人が収容される見通し。
収容者たちは施設を自由に出入りでき、フェリーを使って島を離れることもできる。
ただ、中道右派政党「ベンスタ」出身のラスムセン首相が率いる現政権は反移民政策を進めており、移民統合省のインガー・ストイベア大臣もFacebookで「移民はデンマークで歓迎されていないということを彼らは自覚しなければならない」などと投稿している。
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CNNによると、政権の政策に反発する移民支援団体が12月10日、コペンハーゲンで大規模なデモ活動を呼びかけた。
ヨーロッパでは中東やアフリカからの移民は増え続け、特にシリアで内戦が始まった2011年以降は急増している。
急激な移民の流入に対し、欧州連合に加盟する各国では移民に反発する世論が強まっており、反移民政策を掲げる右派政党などが勢力を伸ばしている。
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