プーチン政権は、2月24日にウクライナに侵攻を開始して以来、国内の情報や抗議活動を厳しく規制してきた。
ウクライナでは街が破壊されて民間人を含む多くの人々が死亡しているが、ロシア政府は独立系メディアを遮断し、ソーシャルメディアを制限して、市民に侵攻の現実を覆い隠してきた
また反戦デモの取り締まりでは、何も書かれていないポスターを掲げただけの人も、拘束されている。
ジャーナリストのケヴィン・ロスロック氏のツイート:ニジニ・ノヴゴロドの警察が、何も書かれていないサインを掲げる抗議活動者を拘束しました。2022年のロシアへようこそ。
ロシアの独立系人権活動団体「Ovd Info」によると、ウクライナ侵攻開始からこれまでに、反戦活動に携わった推定1万4911人が当局に拘束された。
SNSには、ただ「2つの単語」と書かれたサインを掲げた活動家が拘束される動画も投稿されている。
このサインを持った人物は、カメラに向かって「これで逮捕されるでしょうか?」と尋ねた数秒後に、警察に身柄を拘束された。
その後、別の人がカメラに近づき、侵攻に反対しない立場を明かしてその理由を説明しようとしたが、この人物もすぐに警察に連れ去られた。
ロシアでは3月4日に、自国の軍事活動に関して「虚偽」の情報を広げた場合に、高額の罰金や最大で15年の禁固刑や懲役を科される法律が可決された。
その結果、公の場での抗議活動は減ったものの、人々は様々な形で声を上げている。
ガーディアンのピョートル・ザウアー記者は3月11日に、ロシアのパイロットが機内アナウンスで「ウクライナの戦争は犯罪だと信じている」と乗客に訴える動画を投稿した。
ザウアー氏によると、このパイロットは「良識のある市民は、同意してくれるでしょう。私たちはこの戦争を終わらせるために、すべてのことをします」と呼びかけた。
ハフポストUK版の記事を翻訳しました。