高橋大輔さんが現役復帰を表明。引退から4年ぶり、競技会に出場へ

「もう一度自分自身のスケートを取り戻す」と高橋選手
高橋大輔選手
高橋大輔選手
Yuya Shino / Reuters

2014年、ソチ五輪の出場を最後に現役を引退したフィギュアスケーターの高橋大輔さん(32)が7月1日、自身の公式ホームページで競技会への現役復帰を表明した。

「もう一度自分自身のスケートを取り戻す」

高橋選手は、現役復帰を決めたきっかけについて、2017年の全日本フィギュアスケート選手権に、ナビゲーターとして立ち会ったことをあげた。

このとき、それぞれ目標を持って戦う選手らの姿を見て「この緊張感の中で戦いたい、滑りたい」と思うようになったという。

現役引退から4年の月日が経ち「本当にスケートに向き合っていきたいと考えるようになりました。その為には、もう一度自分自身のスケートを取り戻す必要がある、その答えが『現役復帰』でした」と述べている。

かつての日本のエースがカムバック

表現力豊かなステップなどを武器に、日本男子フィギュア界をけん引する逸材として活躍した高橋選手。

オリンピックでは、初出場だった2006年のトリノで8位に入賞。2008年に右ひざ靱帯断裂の大けがを負ったが、2010年、復帰したバンクーバーで日本男子初のメダルを獲得している。

3度目のオリンピックとなった2014年のソチでは6位入賞。フィギュアスケート選手として五輪3大会連続入賞は日本人選手初だった。

ファン歓喜「素晴らしい!」「まさか復帰してくれるとは」

公式ホームページで現役復帰を表明してから、Twitter上ではまさかのニュースにファンたちが歓喜で沸き立った。

4年のブランクを経ての復帰という勇気ある決断に「この決断強すぎる」「素晴らしい!応援します!!」などとコメントが続いた。

【高橋選手のコメント全文】

フィギュアスケート新シーズンが始まる7月1日、競技会への復帰を決断しましたことをご報告させていただきます。

2017年の全日本フィギュアスケート選手権にテレビの仕事でナビゲーターとして立ち合いました。それぞれの立場、それぞれの目標を持って戦う選手たちの姿を見て感動し、「この緊張感の中で戦いたい、滑りたい」と思うようになりました。

競技会での演技は2014年ソチ五輪が最後、その後、日本で開催された世界選手権には怪我の為、出場が叶いませんでした。同年10月14日に引退。それから4年の月日がかかりましたが、本当にスケートに向き合っていきたいと考えるようになりました。その為には、もう一度自分自身のスケートを取り戻す必要がある、その答えが「現役復帰」でした。

4年間のブランクを取り戻すのは想像以上に難しいと思いますが、もう一度、体をいじめ、鍛え直し、引退前に感じることができなかった「やり切った」と思える演技をしたいと思っています。そして何よりも応援してくださる皆様の前で演技できることを楽しみにしています。今後とも応援の程、よろしくお願いいたします。

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