「36.5度でこの関節痛?」⇒ 新型コロナ陽性。大沖さんの体験マンガに反響

「まさか大沖先生の絵で新型コロナのレポ漫画を読めるなんて」「違和感を感じたらどうすべきか分からなかったのでメチャ参考になりました」などの声が寄せられています。
大沖さんのTwitterより
大沖さんのTwitterより
Twitter/daioki

漫画家の大沖(だいおき)さんが、自身の新型コロナ感染が判明するまでの様子を4ページ漫画にして発表し、反響を呼んでいる。大沖さんは全身の関節が痛むのに、体温が36.5度とあまり上がらなかった。

味覚に異常はなかったが「新型コロナではないか?」と疑問に感じて、東京都の発熱相談センターに電話してPCR検査した結果、新型コロナ陽性が判明したという。ハフポスト日本版の取材に、大沖さんは「あくまで一例としてですが参考になればと」と感染報告を投稿した理由を話している。

■「メシは普通にうまい!」味覚の障害は感じなかった

大沖さんは『はるみねーしょん』 『ひらめきはつめちゃん』など、シュールな4コマギャグ漫画で知られている。5月13日に公式Twitterに「新型コロナウィルス陽性でした」と投稿。4ページの漫画でそれまでの経緯を解説した。

新型コロナウィルス陽性でした pic.twitter.com/yFljSxNTTY

— 大沖 (@daioki) May 12, 2021

それによると、違和感を感じ始めたのが5月7日(金)。部屋を換気しながら、はんだづけの作業をしていると「今日はやけに冷えるな」と感じた。布団に入るが逆に暑く、やけに腰が痛く感じた。

翌8日(土)になると「全身の関節がいてえ…」「この感じ、インフルエンザの時に似てる!」と思った。過去の経験から38度以上は出ているように感じたが、実際に体温計で測ると36.5度だった。平熱は35.8度程度なので微熱くらいの感覚だった。

大沖さんは「36.5度でこの関節痛?」と不思議に思い、「新型コロナではないか?」と疑い始めた。ただし、「メシは普通にうまい!」と感じ、味覚障害はなかったという。

9日(日)は、相変わらず関節痛がひどかったが、体温は36~37度だったので、念のために東京都発熱相談センターに電話した。この日は「体温もそう高くないですし、日曜で病院も休みですから明日まで様子をみてください」という回答だった。

翌10日(月)も体調が変わらないことから、再びセンターに電話したところ、近隣の病院での検査を予約してくれたことで、PCR検査を受けることができた。

金曜日から体温の最高は37.1度だったので、「金曜の換気で体が冷えて、ただ風邪ひいただけかも」と思っていたが、11日(火)に検査結果が出て「新型コロナウイルス陽性です」と伝えられたという。

■「マジでいつ感染ったのかわからん」

大沖さんによると、外出時にはマスクしていたし、少なくとも2週間以上は外食していなかった。人と会ったのはエアコンの工事の人ぐらいで、その時もマスクをしていた。スーパーやコンビニでもアルコール除菌はかかさなかったし、帰ったら手洗いもしていたという。「マジでいつ感染ったのかわからん」と漫画内で振り返っている。厚労省の接触確認アプリ「COCOA」を利用しているが、通知はなかったそうだ。

 大沖さんは5月14日からホテル療養に入る予定だ。「人によって症状が違うみたいなので『これと違うからコロナじゃないや』みたいな事は無いと思います」と個人差があることを強調した上で「検査までは割とスムーズなので迷ったら検査を」とTwitterに投稿している。

体調は今の所大丈夫そうですが基準に従って明日明後日あたりからホテル療養になると思います。僕の場合こういう症状だったのですが調べれば調べるほど人によって症状が違うみたいなので「これと違うからコロナじゃないや」みたいな事は無いと思います。検査までは割とスムーズなので迷ったら検査を

— 大沖 (@daioki) May 12, 2021

■「まさか大沖先生の絵で新型コロナのレポ漫画を読めるなんて」と反響を呼ぶ

大沖さんの4ページ漫画は投稿から1日たった5月14日午前9時時点で、約4万回もリツイートされるなど、大きな反響を呼んだ。

「まさか大沖先生の絵で新型コロナのレポ漫画を読めるなんて」と驚く声や、「違和感を感じたらどうすべきかが、分からなかったのでメチャ参考になりました。先生の体験がマンガで描かれている事で状況の想像が容易でした」と感謝する声が挙がった。また「これだけ徹底してるのに感染すると自分もいつ感染するかわからない」などと、感染力の強さを警戒する声も出ていた。

ハフポスト日本版は大沖さんに取材して、5月13日に回答を得た。大沖さんとの主なやり取りは以下の通り。

■大沖さんとの一問一答

――「新型コロナではないか?」と感じ始めたのは、どの時点でしたか?

漫画の通り、土曜に体温が微熱にもかかわらず関節痛がひどかった時点です。

―― 厚労省の接触確認アプリ「COCOA」の通知はありましたか?

COCOAを利用していますが通知なし。 陽性登録のために必要な番号もまだ発行されていません。

―― 過去にインフルエンザの経験があるとのことですが、そのときと今回の症状は何が違いましたか?

 体温が微熱程度である点。

―― 今回、病院から陽性を伝えられたとき、どう感じましたか?

陽性でもおかしくないなとは思っていたので「なるほどね」という感じでした。

―― これまで思い描いていた新型コロナウイルス感染症と、今回のご自身の症状は違う印象ですか?

初期の頃は熱が37.5度以上という基準があった気がするので、その点は気になりました。 

―― 現在はどのような症状でしょうか?発熱やせき、倦怠感、味覚・嗅覚の異常などは出てますか?

味覚は変わりません、全身の関節痛というか倦怠感がまだあります。熱は、ほぼ平熱ですが空咳が少しあります。

―― 今回、ご自身の体験を4ページ漫画にしてTwitterに投稿されたのはなぜでしょう?

あくまで一例としてですが参考になればと。

―― 体調不良で新型コロナかどうか判断に迷っている人に、どんなメッセージを伝えたいですか?

謎の検査施設も多いみたいなので、まず自治体の相談ダイヤルに電話するのがいいと思います。

■大沖さんがTwitterに投稿した新型コロナ感染報告する4ページ漫画

大沖さんのTwitterより
大沖さんのTwitterより
Twitter/daioki
大沖さんのTwitterより
大沖さんのTwitterより
Twitter/daioki
大沖さんのTwitterより
大沖さんのTwitterより
Twitter/daioki
大沖さんのTwitterより
大沖さんのTwitterより
Twitter/daioki

注目記事