平昌オリンピックは2月24日、カーリング女子の日本代表(LS北見、世界ランク6位)が3位決定戦でイギリス(同20位)に勝利し銅メダルを獲得した。
日本カーリング史上、オリンピックで初めて手にした歴史的なメダルとなった。
■一進一退、手に汗握る攻防だった。
試合は終始、一進一退の攻防。中盤戦の第5エンドでイギリスが1点リード。2-3となった。
終盤戦の第8エンドで3-3の同点に追いついた。第9エンド、司令塔・藤沢五月の第1投は、ガードストーンの裏側に回り込む完璧なショット。スコアは4-3に。このエンドで日本が初めてリードを奪った。流れを掴んだ瞬間だった。
不利な先攻となった最終第10エンド、日本は正確なショットと精緻なスイープでイギリスを翻弄した。イギリスは最後の一投で日本のストーンを押し出すミスショット。これが日本の勝利を決めた。
勝利が決まった瞬間、実況を担当したテレビ朝日の進藤潤耶アナウンサーは「笑顔と涙が混じり合った勝利です」「日本カーリング界、みんなで掴んだ銅メダルです」と健闘を称えた。
解説のカーリング選手・石崎琴美さんは「このチームだからこそできたんだなって思います。本当に素晴らしい試合でしたし、よく我慢したと思います」「最高のプレーと最高の笑顔をありがとうございます」と述べた。
LS北見が魅せたカーリングに、日本中が夢中になった。
準決勝では、韓国に惜しくも敗れたが、息を飲む攻防や最終エンドでのドラマチックな同点劇に日本中が震えた。
韓国に破れた後、藤沢は会見で「悔しいです。言葉にするのはその一言です」と涙を流していた。この悔しさをバネに、日本は銅メダルを掴んだ。
日本中にカーリングの奥深さを教えてくれたLS北見の選手たち。激闘、本当におつかれさまでした。