テラスのソファ席は、コヨーテにとっても去り難い場所のようだ。
アメリカ・サンフランシスコで、住宅のテラスに置かれたソファから動こうとしないコヨーテに、動物保護管理官が退席を促す一幕があった。
サンフランシスコ動物保護管理局によると、この家の住人がテラスのソファで眠っているコヨーテに気付き、近づいても逃げなかったため病気か怪我ではないかと心配して動物保護管理局に連絡した。
保護管理官のローラ・マレンさんが到着した時、コヨーテは気持ちよさそうにソファでくつろいでいたという。
マレンさんは「私はコヨーテに近づいて話しかけ、そろそろ席を離れる時間だと伝えました」と11月3日に投稿したFacebookで説明している。
「コヨーテは私を見て起き上がり、大きく伸びをして庭の端まで歩いていきました。動き方に問題はなく、病気や怪我の様子は見られませんでした。庭は森のすぐそばにあり、コヨーテは壁を飛び越え茂みを通って去っていきました」
マレンさんは、このコヨーテはおそらく独り立ちしたばかりの1歳くらいの若いオスで、一緒に巣作りするためのパートナーを探していたのだろうと書いている。
動物管理局によると、コヨーテは1940年代にサンフランシスコからほぼ姿を消したものの、2002年頃に再び生態系に戻ってきた。現在、サンフランシスコには約100匹のコヨーテが生息しており、ネズミの数の制限に役立っているという。
SFゲートによると、ソファでリラックスしていたコヨーテが現れた家は、高級住宅地として知られるロシアン・ヒルにある。サンフランシスコ生まれのコヨーテは、地元の不動産価値を知っていたのかもしれない。
サンフランシスコの住宅街では、これまでもたびたびコヨーテが目撃されており、動物保護管理局広報のデブ・キャンベルさんは「こういった出来事は初めてですが、動物管理官はありとあらゆる場所で見てきました」とSFゲートに述べている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。