イタリア、薬局とスーパー以外の店舗をすべて閉鎖へ 新型コロナ対策で首相が発表

美容院や理容院、バー、レストランがクローズされます

イタリアのコンテ首相は3月11日、新型コロナウイルスの拡大を防ぐために、薬局とスーパーマーケットなどの生活必需品を扱う場所を除く、すべての店を閉めると発表した。

すでに、全土に移動制限措置が敷かれているイタリアで、さらに厳しい対策が取られることになる。

AP通信によると、コンテ首相は11日夜のFacebookライブで「薬局や食料品など生活必需品を販売する店舗を除く、全ての店やビジネスをクローズする」ことを発表した。

美容院や理容院、バー、レストラン、そして製造に関係しないすべての会社と部署がクローズされる。会社の社員食堂は、客との距離を少なくとも1メートル取るという条件を満たした場合のみ営業できる。

イタリアでは、新型コロナウイルスによる1日あたりの死者増加数が世界で最も高くなっている。感染者は過去3週間で、3人から1万2462人と急増した。

コンテ首相は「私たちは、この多大な労力がもたらす結果を、数週間後に目にすることになるでしょう」と述べた。

WHOは11日、新型コロナウイルスを世界的なパンデミックだと宣言した。

感染はヨーロッパでも広がっており、デンマークではすべての学校と大学を閉鎖している。

ドイツのメルケル首相は、治療法などがない状態でコロナウイルスの影響が広まれば、ドイツの人口の60〜70%が感染する可能性があることを警告している。

アメリカ政府はヨーロッパへの渡航を控えるよう求めている。 

ハフポストUK版の記事を翻訳しました。

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