厚生労働省は3月1日、新型コロナウイルスについて、1人の感染者が複数の人に感染させる経路の特徴を明らかにした。
換気が悪いなどの3つの共通点があり、厚労省はイベントを開催する場合などには風通しの悪い空間を作らないよう呼びかけている。
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■実際に複数人が感染した場所は
厚労省によると、患者のおよそ8割は他の人に感染させていない。
一方で、特定の場所では複数人に感染させていたという。実際に複数人への感染が起きたとみられる場所は以下の通りだ。
・スポーツジム
・屋形船
・ビュッフェスタイルの会食
・雀荘
・スキーのゲストハウス
・密閉された仮設テント
厚労省はこれらの施設の具体的な場所や感染者数は公表していない。
ただ、スポーツジムに関しては、少なくとも千葉県市川市のジムで複数の利用者が感染したことがわかっている。
また、屋形船については1月中旬に東京都内でタクシー運転手らの新年会が開かれ、そこで広まった可能性が高いと東京都が公表している。
こうした集団感染には3つの共通点がある。
それは「換気が悪く」「人が密に集まって過ごすような空間」で「不特定多数の人が接触する恐れのある場所」だということだ。
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そのため厚労省ではイベントの開催にはついては必要性を検討するとともに、仮に開催する場合であっても風通しの悪い空間を作らないよう呼びかけている。
上記3つの特徴に当てはまると思われるのは、都会の満員電車だ。厚労省に満員電車に対する見解を聞いたが「今は例示していない。今後のことはわからない」と答えるのみだった。