新型コロナウイルスに感染して軽症となり、ホテル療養をする場合、何を持っていった方がいいのか。9日間のホテル療養をした「コロナログ」さんが11月26日、自身の体験を元に必要と感じたもののメモをTwitterに連続投稿した。「明日は我が身なのでメモしておきます」「荷造りしておかないと……」と反響を呼んでいる。
■家族にうつさないようにホテル宿泊
検査で新型コロナ陽性と判明した軽症患者で、医師が「入院の必要はない」と判断した場合、厚生労働省は自宅もしくは都道府県で用意した宿泊施設で療養するよう勧めている。宿泊料や食費は無料だが、タオルなどの日用品にかかる費用は有料となる。
ハフポスト日本版の取材によると、コロナログさんは神奈川県在住の30代会社員。11月15日から軽い発熱と倦怠感があり、16日に抗原検査を受けたところ陽性反応が出た。実家暮らしのため、家族にうつさないように18日から26日までの9日間、県内のホテルで療養していた。
「とにかく暇だったのと、同じ状況の人がどのようなことを考えているのかを知りたい」という理由から、療養中にTwitterアカウントを開設したという。
■持参した方がいいものは?
コロナログさんの連続ツイートによると、「枕」「寝間着」「スリッパ」などの身をつけるものは、まず持参した方がいいという。使い慣れたシャンプーや歯磨き粉もあると便利だ。
気分転換用に「スティックミルクティー」や「個包装のチョコレート」「小分けのお菓子」などの甘い物がオススメだという。症状の一つとして嗅覚障害が挙げられるが、チョコレートは匂いを感じられるかのチェックに役立つという。
また差し入れの弁当は、肉や揚げ物などの油っこい弁当が中心で野菜が少なかったという。そのため、野菜ジュースや野菜スープなど持参しておくと良いという。弁当の味に飽きるので、ふりかけもお薦めだ。
一方、部屋からほぼ出ないため、上着は厚い物と薄い物が1~2着あれば十分。カップラーメンも大量に持っていきがちだが、実際にはあまり食べないため、多くても4〜5個あればよい。コロナログさんは気晴らしにテレビゲーム機を持参したが、新型コロナの症状である倦怠感から、ほとんど遊べなかった。読書も厳しく感じたという。
■コロナログさんが語った。ホテル療養で感じた「不安」
コロナログさんはハフポスト日本版の取材に対して、9日間の療養生活を振り返った。「疲れやすさが尋常なレベルでは無くなったことが不安だった」とした。また、ほとんど寝る生活を送っていたため、ホテルを出てからは「電車に乗っているだけでこんなに体力使うんだ」と実感したという。
――ホテル療養中は不安との戦いの面もあるかと思いますが、特にどんな不安を感じたでしょうか?
匂いがしなくなったのと、疲れやすさが尋常なレベルでは無くなったことが一番不安でした。シャワーを浴びて洗濯物を手洗いしただけで30分ほど椅子から立ち上がれなくなった時が一番心身共にしんどかったです。
――療養中に起きた大きな考え方の変化とは?
体調が悪い中、どうでもいいような連絡が会社から入った時に、今回は軽症で済んだものの、人生いつなにが起きてどうなるかわからない、なによりも自分を大事にする事が大切だと悟りました。
――本日療養を終了して、久しぶりに外に出て感じたことはなんでしょうか?
動くのって体力がいるんだな・・・ということです。電車に乗っているだけでこんなに体力使うんだ・・・と、9日間ほとんど寝ていたので改めて悟りました。