南米サッカー王者を決めるコパ・リベルタドーレス決勝の舞台裏で、「リーベル・プレート」サポーターの女性が、試合会場に持ち込むために幼い子供の服の下に発煙筒を巻きつける動画が拡散し、アルゼンチン国内で物議を醸している。
アルゼンチン捜査当局がこの女性を特定・逮捕したと、ESPNなどの海外メディアが11月27日に報じた。
投稿された動画には、女性が幼い子供の服の下に、テープで発煙筒を巻きつける様子が映っている。どちらも、リーベル・プレートのジャージを着ている。決勝が開かれる予定だった24日に撮影されたものとみられる。
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動画はネット上で拡散され、アルゼンチン当局が捜査に乗りだした。Twitterで11月26日、「本日、昨日に投稿された動画に関わった人物の逮捕を命じた」と発表した。
アルゼンチンの法律では、誰かを命の危険にさらした場合に、禁錮2〜6年の刑に処される可能性がある。女性が子供の母親であった場合、刑がさらに重くなる可能性もあるという。
Yahoo Sportsによると、検察当局は、動画に映っていた子供は女性の息子で、身につけていた時計から女性を特定したと明かしたという。
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試合は混乱で延期に次ぐ延期
問題の舞台となった決勝戦は、24日にリーベル・プレートとボカ・ジュニアーズが対戦する予定だったが、2日連続で中止となっている。
試合前、ボカ選手団を乗せたバスがリーベルのサポーターに襲撃され、数人の選手がけがをする騒動となった。翌日に延期されたが、負傷者や体調不良の選手が相次いだボカ側が、公平性を欠くとして南米サッカー連盟にさらに延期を要請。連盟は再延期を決定した。
新たな試合日程は決まっておらず、混乱が続いている。