君を67年間愛してきた。もちろん今も――。
新型コロナウイルスのために妻に会えなくなった男性が、心温まる方法で67回目の結婚記念日を祝った。
コネチカット州ヴァーノンに住むボブ・シェラードさんと妻のナンシー・シェラードさんは、3月14日の結婚記念日を毎年一緒に祝ってきた。
しかし2020年は初めて、別々に過ごさなければいけなくなった。新型コロナウイルスの拡大で、ナンシーさんが暮らす介護施設が面会禁止になったためだ。
訪問が制限されるまで、ボブさんは毎日ナンシーさんに会いに行っていた。
それでもボブさんは、大切な記念日にナンシーさんに愛を伝えるのを諦めなかった。
14日、ボブさんはナンシーさんが見えるような大きなボードと風船を持って介護施設を訪ね、窓の外からボードを掲げた。
そこには「君を67年間愛してきた。今も愛している。結婚記念日おめでとう」と書かれていた。
ナンシーさんは、自分の部屋がある2階の窓から笑顔で手を振り、投げキスをして夫のメッセージに答えた。
ボブさんは、「悲しい気持ちになりました。一緒に過ごしたかったから。彼女も、他の人とは一緒に過ごしたいとは思わないでしょう」と会えない悲しみを地元テレビ局NECNに語った。
NECNによると、ボブさんとナンシーさんは20代前半で結婚し、4人の子どもを育てた。
娘のローラさんは、両親は子どもたちにとって「お手本だ」と語る。
「私たち4人のきょうだいは、両親から多くを学びました。私にも、彼らが築いてきた強い絆の半分でもあればいいのですけれど」
コネチカット州のネッド・ラモント州知事は、16日に新型コロナウイルス対策として、レストランや映画館を閉鎖し、50人以上のイベントを禁止すると発表した。
介護施設の面会制限は、先週決まった。新型コロナウイルスによる世界の死者数は6,500人を超えている。そのうちの多くが、高齢者や基礎疾患を持っている人だ。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。