2021年もあと残すところ約1カ月。
この1年を振り返り、イギリスのコリンズ英語辞典が「今年の10ワード」を発表した。
その中でも、「今年のワード」トップに選ばれたのは、「NFT(非代替性トークン)」。
NFT(Non-Fungible Token)とは、唯一無二の証明書がついたデジタルデータのこと。デジタルアートや音楽などは簡単に複製できるが、その中でオリジナルを証明できるようになることで価値がつく。2021年3月、オークションハウスのクリスティーズで、デジタルアート作家Beeple(ビープル)の作品“Everydays:The First 5000 Days”が、6930万ドル(約79億円)で落札されたことでも話題になった。
他にも、2021年を象徴する9の言葉が選出された。
・Metaverse(メタバース)
インターネット上に作られた仮想の3D空間のこと。人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」や「マインクラフト」もメタバースを利用したゲーム。旧Facebook社は事業がSNSからメタバースに拡大していることから、社名を「Meta」に変更したことでも知られる
・Crypto(暗号資産)
Cryptocurrency(暗号資産)の略。インターネット上で使われるデジタル通貨
・Double-Vaxxed(2回ワクチン済)
ワクチンを2回接種したこと
・Pingdemic(ピンデミック)
イギリスで、新型コロナウイルス接触アプリから陽性者との接触の知らせを受け、自主隔離のため仕事を休む人が急増した状況
・Hybrid Working(ハイブリッドワーク)
オフィス出社と自宅でのリモートワークを組み合わせて働くこと
・Climate Anxiety(気候不安)
気候変動に対する不安
・Neopronoun(新代名詞)
ジェンダーを区別しない新たな代名詞
・Cheugy(チューギー)
時代おくれ、“頑張りすぎ”の意味。主にZ世代の若者が使う
・Regencycore(リージェンシーコア)
イギリスの摂政時代の服装にインスパイアされたファッション。Netflixの人気ドラマ『ブリジャートン家』がトレンドの発端といわれている。
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ちなみに、2020年のトップワードはロックダウンで、候補にも新型コロナウイルス関連の言葉が多く選ばれた。
このトレンドは今年も続いているが、2021年はそれに加え、デジタル空間にまつわるワードも多く選出され、NFTがトップに輝く結果となった。