厚労省が提供している新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA」について、Android版が2020年9月末から機能していなかったことが判明した。
田村憲久厚労相が2月3日夕方、記者団に対して「9月の末より事実上機能していなかった」と話した。
COCOAをスマホにインストールすると、スマホから1メートル以内の距離に15分以上いた人の新型コロナへの感染が確認された場合、スマホに通知が送られることになっている。それが全体の約3割を占めるAndroid版では2020年9月末から通知されなくなっていたという。
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iPhone版では通知機能は問題ないとしている。
■不具合の情報を「十分にキャッチできなかった」
田村厚労相は「心よりお詫び申し上げます」と謝罪した上で、「2月中旬までに障害を解消すべく全力で取り組む」とした。
その上で、「以前から近くに感染者が長時間いたのに反応しなかったって話がSNSを通じて、いろいろな形でありました。そういう方々の不信感が、我々としては十分にキャッチできなかった部分では猛省したいと思います」と反省の弁を述べた。
COCOAは2020年6月から運用開始。「感染者との接触があったというプッシュ通知が表示されるがアプリ上では接触が確認されない」という不具合が見つかり、同年9月に修正していた。
不具合が続いていることについて田村厚労相は、「『こういうことがないように』とは言っても、前回もあったわけですので、なかなか信頼をいただけないと思いますが、今回は信頼いただけるように、しっかりとこの不具合を直して、国民の皆さまにご利用いただくべく最善の努力をして参ります」と述べた。
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