アメリカの高級ブランド「コーチ」が、10月31日付で社名を「タペストリー」に変更すると発表した。ブランド名はそのまま「コーチ」を使う。
コーチは1941年の創業以来、ニューヨークの働く女性をターゲットとしてハンドバッグなどの革製品を中心に製造販売してきた。
2015年に高級靴ブランドのスチュアート・ワイツマンを買収し、2017年夏に若者に人気のケイト・スペードを24億ドル(約2700億円)で買収するなど、ブランドの多角化を進めている。
ビクター・ルイス最高経営責任者(CEO)は「タペストリー」という社名について、それぞれのカラーの糸が織り込まれて一つの絵を作り上げるんだという同社の信念を比喩的に表す言葉だと、発表資料の中で説明している。
また、「当社は現在、新たに生まれ変わる極めて重要な時期を迎えている」と説明。高級バッグ、アクセサリー、靴、洋服など合わせて800億ドル(約9兆円)規模のグローバル市場において、傘下の3ブランドがそれぞれ、異なるターゲットとニーズに応える独自のポジションを築いていることを強調した。
同社によると、社名変更によってニューヨーク証券取引所のシンボルもこれまでの「COH」から「TPR」になるという。
Twitter上では早速、業界内から驚きの声が相次いでいる。一部のユーザーは、Googleが2015年に社名を「Alphabet(アルファベット)」に変更したことを引き合いに出してツイートした。
OK、コーチ。GoogleがAlphabetっていうのはわかる、なぜなら彼らはテクノロジー会社だから。タペストリーというのはうまくいきっこない。
Worse name change? Coach to Tapestry or Google to Alphabet?
— theartar (@theartar) 2017年10月11日
どっちがイケてない変更?コーチがタペストリーと、GoogleがAlphabet。