身近なアイテムで気軽に楽しめる、シンプルでおしゃれなクリスマスディスプレイ

いよいよクリスマスシーズン。

大きな本物のクリスマスツリーや、華やかなデコレーションがなくても大丈夫。気軽でさりげない、素敵なクリスマスディスプレイのアイデアをお届けします。

いよいよクリスマスシーズン。子供も大人も、クリスマスらしいディスプレイやイルミネーションに心躍る時期です。日本でも本物のもみの木が以前に比べて手に入りやすくなり、本格的なクリスマスツリーを飾る家庭も増えてきたようですが、日本の住宅事情からすると、大きなクリスマスツリーを飾るのはやはりなかなか難しいことが多いでしょう。大きくてカラフルでゴージャスなクリスマスデコレーションは街でも眺める楽しみにとっておき、ここでは、気軽に取り入れられそうなシンプルでナチュラルなクリスマスツリー&ディスプレイを集めてみました。

Houzz | Farrow & Ball

本物のもみの木や大きなツリーがなくても

クリスマスといえば、やっぱりクリスマスツリーが代表的なデコレーションですね。もみの木のツリーと暖炉のあるシーンは憧れのクリスマスのイメージです。でも、そんなオーセンティックなツリーデコレーションができない部屋でも、ちょっとした工夫で「ツリーのあるクリスマス」を演出することはできます。

Houzz | by Lassen

落葉した枝にアイデアをプラス

葉の落ちた枝や枯れ枝は、自然のシルエットがきれいですし、冬らしいイメージも満点。クリスマスツリーのイメージで飾れるナチュラルな枝を使ったディスプレイはいかがでしょう。こちらの枝は実がついていて、その実自体がオーナメントのように見えて素敵です。こんなふうに窓辺に飾ったり、玄関など、狭いけれど目を惹く場所にぴったりな飾り方。同じ考え方で、ボリュームのあるドライフラワーなどを、ツリーに見立てて飾るのもいいかもしれません。

Houzz | Louise de Miranda

風に吹かれて折れたような枯れ枝を無造作に飾った、シンプルなツリー。オーナメントを白い星に統一し、バックにツリーの柄のボードを置いて、モノトーンの静かなクリスマスの雰囲気にしています。

こんな手頃な枝が見つかったら、写真のようにフラワーベースに飾るのもいいですし、キャビネットなど少し高い所の上に枝元を置き、枝先を出して、頭上に枝が来るように飾ると、また違った雰囲気になります。

Houzz |Eclectic Dining Room

古い本のページをオーナメントのように

こちらも枝をクリスマスツリーに見立てて使っていますが、オーナメントとして古書の1ページを切り取ったものを枝に突き刺して飾っているのがユニーク。他にも木のクリップで紙のアイテムを留めて飾っています。この楽しいアレンジは、クリスマス以外にも使えそうなアイデア。この古い本の紙に、クリスマスに関係するアルファベットを書けば、さらに季節感がアップしそうです。

Houzz | April and the Bear

大きな飾りを少しだけシンプルに

こちらも枝を使っていますが、大きさのバランスにインパクトがあっておしゃれ。メインは大きな星型のオーナメントです。木の皮のナチュラルな風合いが、自然の枝ととてもよく似合います。夜はマントルピースの上などで、隣に置いたキャンドルを焚けば、よりいっそう素敵な空間になりそう。

Houzz | RedAgape Blog

拾ってきた小枝で手作り

こちらは、小枝を何本も重ねてツリーの形にしたオブジェ。公園などで拾ってきた枝を使って作れそうです。この小枝ツリーにデコレーションライトを巻きつけ、シンプルなオーナメントを飾って。白い一人掛けソファのあるコーナーにとてもよく似合っていて、まさに普段のインテリアの中になじむように考えられた、オリジナルのクリスマスツリーになっています。

Houzz | Rie Yoshihara French & Natural Styling powder

こちらはツリーではありませんが、小枝をいくつもからめて天井から吊るした、フライングタイプのリースデコレーション。以前の記事「簡単DIY:ナチュラルな小枝のフライングリース」でご紹介したものです。枯れ枝は公園や空き地に落ちているものを拾いますが、なかなか大きめなものが見つからないとき、小枝でも作れるリースはおすすめです。

Houzz | Jen L'Italien

葉付きの枝ものを植えて楽しむ

やっぱりフレッシュなグリーンのツリーがいい、という人は、こんな小さなツリーを仕立ててみては? 庭に針葉樹の木があれば、それを剪定して、お手持ちのジャーやポットに植え込みます。もちろん根っこはないので、クリスマスシーズン限定ですが、土に植え込んで水をあげれば、長くフレッシュなグリーンがキープできます。こんな小さなグリーンのツリーをいくつか作って、1か所にまとめて置いたり、家のあちこちに飾ってもいいですね。

Houzz | Barbara Pintozzi

グリーンを長靴に活ける

ウェルカムリース代わりの玄関アレンジ。グリーンの枝をスケート靴に活けて飾った、冬らしさのある可愛いディスプレイです。スケート靴以外に、もちろん履けなくなったブーツや長靴でも。ブーツはクリスマスをイメージするアイテムでもあるので、ぴったりです。お子さんの可愛らしい長靴があれば、ぜひ飾ってみましょう。玄関にちょこんと置いたら、来客もきっと笑顔になりそうです。

Houzz | Louise de Miranda

小さな針葉樹の植え込みをツリーに見立てて、ナチュラルなディスプレイに。庭に植え込む予定で小さな苗を買って、植える前にこんなふうにクリスマスツリーとして楽しむのもおすすめです。ボリュームを出したいときは、いくつかの苗を一緒に紙袋に入れて。派手な演出がなくても、クリスマスの雰囲気を味わえる素敵なアレンジです。

Houzz | Dreamy Whites

ツリーのスカート

ツリーを飾ると、足元が気になりますね。プレゼントをたくさん置いておくオーソドックスなディスプレイもいいけれど、こんなスカートタイプのカバーリングも素敵。こちらは、ヴィンテージのグレインサックで手作りしたカバー。お好みの布でハンドメイドしてもいいですね。

Houzz | Rie Yoshihara French & Natural Styling powder

木ではない素材のツリーも楽しく

ツリーの形をしたデコレーションアイテムの素材はいろいろ。こちらは白くペイントしたアイアン製です。インテリアのベースカラーと色合いを揃えて、温もりを感じるシーンに。

Houzz | Dreamy Whites

アドベントカレンダー風ツリー

こちらは、数字入りのカップに花を活けてアドベントカレンダーのように並べています。大きさの違う、ケーキスタンドのような脚付きプレートを、ツリーの形のように重ねた可愛いアレンジ。あえてクリスマスカラーっぽくないホワイトとピンクという優しい色合いも素敵。こちらもクリスマス以外にも使えそうなアイデアです。

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Houzz | sarah & bendrix

オーナメントをガラスドームに閉じ込めて

来客時など、サイドボードなどにもう少しだけ季節感のあるディスプレイが欲しい、というときにおすすめの、超簡単なディスプレイ。ガラスのキャニスターやドーム、フードカバーなどに、オーナメントをぎゅっと閉じ込めるだけ。他にも、ジュエルライトや松ぼっくりなどを入れてもいいですね。

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Houzz | sarah & bendrix

さりげないライティングディスプレイ

街のクリスマスイルミネーションのようなにぎやかな灯りも素敵ですが、日常のシーンにほんの少し「添える」ようなライトの使い方、ぜひ真似してみたいところです。普段づかいの棚に、吊り下げるタイプのライトを横に置いて飾るとイメージが変わり、効果的です。

Houzz | Terrain

絵本の世界のストーリーを

家の形をしたキャンドルホルダーやミニチュアの雑貨などを並べて、絵本の中のクリスマスストーリーをイメージして飾ってみるのはいかがでしょう。ファンタジーの世界に通じているような、物語のあるクリスマスデコレーション。マントルピースやキャビネットの中など、小さなスペースにも向いています。

Houzz | Rie Yoshihara French & Natural Styling powder

テーブルの上を彩るディスプレイ

クリスマスのテーブルはお料理やドリンクでにぎやか。テーブルの上ではない場所にもう少しクリスマスらしいアレンジが欲しいときは、テーブルの上の空間に飾ってみましょう。写真は「簡単DIY:小枝のフライングリース、色と灯りを変えた応用編」でご紹介した、手作りのライティングデコレーションです。安全なキャンドル型のLEDライトを使っているので、枝ものリースに取り付けても安心です。LEDライトはこの時期にも、とても便利なアイテムですね。

Houzz | Rie Yoshihara French & Natural Styling powder

最後に、我が家の今年のクリスマスツリーを。ここ数年白い枝ツリーを飾っていますが、これは剪定した庭の木を白くペイントしたもの。テーブルにも、庭で見つけた葉をキャンドルと一緒に飾りました。庭のものを飾る、我が家らしいディスプレイです。

ツリーもディスプレイも、クリスマスしか使えないものではなく、普段使いできるものをアレンジして使ってみるのもひとつの方法。毎日暮らす家にぴったり合う、季節のディスプレイができます。そんなさりげないディスプレイはしまう場所にも困らないし、出しっぱなしでも気にならないもの。枝ものなどは、不要になったらあまりためらわずに破棄できるのもメリットです。とはいえ、クリスマスのディスプレイは特別感を味わうのも醍醐味。自分の「好き」を詰め込んで楽しんで飾ってくださいね。

家族みんなが喜ぶ、幸せなクリスマスの季節を過ごせますように。

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