クリス・ロック、平手打ち事件について沈黙を破る。初の公の場で語ったことは?

アカデミー賞授賞式での平手打ちから3日後、ロック氏が公の場所で初めて事件についてコメントしました
第94回アカデミー賞授賞式でプレゼンターを務めたクリス・ロック氏(2022年3月27日)
第94回アカデミー賞授賞式でプレゼンターを務めたクリス・ロック氏(2022年3月27日)
Myung Chun via Getty Images

アカデミー賞授賞式で、俳優のウィル・スミス氏に顔を平手打ちされたコメディアンのクリス・ロック氏が、この事件について初めて語った。

ロック氏は3月30日、ボストンのウィルバーシアターで開催された、自身のライブツアー「Ego Death World Tour 2022」で、ステージに姿を見せた。

CNNによると、ロック氏はスタンディングオベーションで迎えられた後、観客に向かって「皆さん、週末はいかがお過ごしでしたか」と挨拶をして、会場の笑いを誘った。

さらに「私自身は、それほどお伝えできるようなことはありません」と述べ、「この週末の前は、ショーのための台本を書いていました」とアカデミー賞授賞式をほのめかすような発言をした。

そして「今もまだ、起きたことを処理しています。そのことについて、いつか話す時がくるでしょう。それは真剣で、面白くなるはずです。しかし今は、ジョークを言いましょう」と短く切り上げて、ショーを続けた。

「Ego Death World Tour 2022」のチケット代は、平手打ち事件後に大きく値上がりしており、30日のショーは完売だった。

ショーが開かれたウィルバーシアター(2022年3月30日)
ショーが開かれたウィルバーシアター(2022年3月30日)
JOSEPH PREZIOSO via Getty Images

授賞式で起きたこと

平手打ちの発端になったのは、3月27日のアカデミー賞授賞式でのロック氏のジョークだ。

ロック氏は、脱毛症から髪を剃った俳優のジェイダ・ピンケット・スミス氏に向かって「ジェイダ、君の『G.I.ジェーン2』が待ちきれない」と髪型を揶揄するような発言をして、これに腹を立てた夫ウィル・スミス氏がステージに上がり、ロック氏の顔を平手打ちにした。

『キング・リチャード』で主演男優賞を受賞したウィル・スミス氏
『キング・リチャード』で主演男優賞を受賞したウィル・スミス氏
Myung Chun via Getty Images

スミス氏はその後、映画『ドリームプラン』で主演男優賞を受賞。受賞スピーチでは涙を見せながら平手打ちについて謝り、その翌日にはロック氏への公式の謝罪文も発表した。

しかし、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは30日に、スミス氏がオスカーの式典から退場を求められるも拒否していたことを明らかにした

さらにアカデミーの理事会は、スミスの行為が行動基準に違反したとして、懲戒処分の手続きも開始したという。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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